46歳フリーライター。希望は、改革(新自由主義)。

岸田首相が目指す「小泉改革以降の新自由主義的政策の転換」に抵抗する勢力には、こういうルサンチマンを抱えた人々も多数含まれる。

さて、では正社員でも無く、ましてや社員を雇う経営者でも無い、非正規フリーライターの僕は果たして、45歳定年制に反対なのか賛成なのか……大賛成である。
1つめの理由は極めて単純で「正社員の特権を剥ぎ取ってやりたいから」である。
企業には業績のために必要とあらば、どんどん社員を使い捨ててくれれば良い。行政は国民を守るために必要なお金を企業から税金として取り、それを国民に分配すれば良い。

最終ページには「ただ1つ絶対に必須な条件が」とあるが、このようなルサンチマンが原動力の人は「正社員の特権を剥ぎ取る」「どんどん社員を使い捨てる」が達成されるとほぼ満足してしまい、分配の要求には同等のエネルギーを投入しない。そのため、格差縮小を求めながら、格差拡大の推進勢力になるのがオチである。

『21世紀の啓蒙』のなかで私はこんなソ連の古いジョークを紹介しました。
イゴールとボリスという2人の貧しい農民がそれぞれの小さな土地でギリギリの生活をしていました。2人の唯一の違いは、ボリスはヤギを飼っていて、イゴールは飼っていないということです。そんなある日、イゴールの前に妖精が現れて、こう言います。「どんな願いも叶えてあげましょう」。するとイゴールは「ボリスのヤギに死んでほしい」と言いました。

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