GDPの停滞と家計の金余り
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GDPの回復が遅れている。
2021年Q4を消費税率引き上げの駆け込み需要前の2019年Q1と比較すると、家計消費、設備投資、民間在庫投資の減少が大きい。
可処分所得は増えているが家計消費支出は大きく減っている。不確実性の高まりが貯蓄意欲を高めていることに加えて、外食等を減らした「新しい生活様式」の消費行動が定着したことが主因ではないかと推測される。消費する気力・活力が低下しているとも考えられる。
増えた貯蓄は資産に向かい、資産価格が上昇する。
「不確実性の高まり→消費抑制」は設備投資の抑制にもつながるので、不確実性が解消されなければ、経済の停滞と高い資産価格が「新常態」として定着しかねない。
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