円の対ドル適正価格と実質為替レート

1ドル=90円74銭が歴史的にはどの程度の水準なのかを、日米の消費者物価指数で実質化した為替レートで確認する。適正水準としてはやや円安気味のように見えるが、試算の一つとして参考にはなる。

グラフは名目為替レートが1ドル=129円の2022年5月までで、同月を基準とする。橙線が1ドル=90円74銭。

BIS "US dollar exchange rates",総務省統計局「消費者物価指数」,U.S. Bureau of Labor Statistics "Consumer Price Index"より作成
橙線は1ドル=90円74銭

円とドルを逆にする。

BIS "US dollar exchange rates",総務省統計局「消費者物価指数」,U.S. Bureau of Labor Statistics "Consumer Price Index"より作成
橙線は1ドル=90円74銭

ちなみに、1ドル=200円(100円=0.5ドル)は実質では昭和30年頃の水準である。「プラザ合意以降の円高バブル」はとっくの昔に崩壊しているので、今更その水準に戻っても「庶民の福音」になるはずがない。この記事の筆者はおそらく名目と実質の区別がついていない。

BIS "US dollar exchange rates",総務省統計局「消費者物価指数」,U.S. Bureau of Labor Statistics "Consumer Price Index"より作成
日本のCPIは持家の帰属家賃を除く総合

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?