日本の「成長産業」
安倍政権期には名目ベースでも国内総生産や国民所得が1997年と2007年のピークを超えて過去最高を更新したものの、誰もが「日本経済完全復活!」と元気になるような景気の良さは感じられなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1664537594862-GVYxd9DOeq.png?width=800)
技術立国を体現する製造業の国内総生産は1997年→2007年→2018年とピークの水準が徐々に低下している。
![](https://assets.st-note.com/img/1664535155210-MUa3O7OD2v.png?width=800)
「情報通信革命」のはずだが、情報通信業の国内生産はそれほど伸びていない。
![](https://assets.st-note.com/img/1664535576007-faoc5q0Mum.png?width=800)
1990年代から堅調に伸び続けているのはこの三業種だが、これらの成長が日本経済の「レベルアップ」にはあまり貢献しないことは明らかだろう。
不動産業
専門・科学技術、業務支援サービス業
保健衛生・社会事業
![](https://assets.st-note.com/img/1664535366633-6WG1aN5hUo.png?width=800)
三業種を除くと低下傾向が鮮明で、安倍政権期の急成長もリーマンショック(世界大不況)の落ち込みからの回復に過ぎなかったことも見て取れる。
![](https://assets.st-note.com/img/1664535494692-5zbYYtoNPR.png?width=800)
これが、国内総生産は過去最高でも日本経済の活力・力強さが感じられなかった理由である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?