プライマリーバランス黒字のデマ

また藤井聡が公共の電波でデマを叫んでいた。

②のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化のことを「借金ゼロにしようとしている」と言っているが、PB黒字が利払費を上回って①の財政収支が黒字にならなければ債務残高は減少に向かわない。そもそも、当面の目標としてPB黒字を目指すことを、1000兆円近い国債残高をゼロにすることだというのは超拡大解釈である。


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財務省『日本の財政関係資料』

この説明👇も正しくない。

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政府の借金返済が恐慌の原因なら、ジャクソン大統領の在任期間(1929年3月~1937年3月)中に発生しているはずだがそうではない。財政収支の黒字は主として高率の関税と土地の民間への売却によるもので、債務返済に充てられなかった黒字は州に分配された。

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債務の減少中に市中のマネーは増えている。

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1837年の恐慌は、それに先立つバブルが正貨流通令(Specie Circular)などによって崩壊したことが主な原因であり、藤井が言うようなプライマリーバランス黒字化ではない。

専門外のことについて口から出任せを言い続ける人物がなぜ売れっ子なのか理解し難い。

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