女の賃金が少ないのは「男らしさ」から降りているから
日本では(おそらく意図的に)不正確に報道されているが、スウェーデン王国銀行経済学賞を受賞したゴールディンの(アメリカにおける)男女の賃金格差についての発見とは、その根本的な原因は性差別ではなくextremeな働き方の性差だったというものである。
男女が同一労働同一賃金であっても、その二人が結婚して子供が生まれると、「男はextremeな働き方を継続・女は子育てのために仕事をセーブ」という分業となり、賃金格差が生まれるわけである。
格差を問題視する人々は「女が不幸な立場を強いられている」ように叫ぶが、ピーターソンが指摘するようにそれは事実とは逆で、その方が幸福だからである(もちろん例外はいるが)。女が結婚相手に(自分以上の)稼得能力を求めるのはそのためである。
ところで、このextremeな、あるいはinsaneな働き方とは、朝日新聞が執拗に否定する「男らしさ」の一面に他ならない。つまり、多くの女は「男らしさ」から降りているから男よりも賃金が少なくなるわけである。
また、extreme/insaneな「男らしさ」は、シュンペーターが言うところの企業家精神にも通じている。最近ではイーロン・マスクが当てはまりそうである。
このようなextremeな人物に「男女の賃金格差解消のために働く時間を減らせ」というのは馬鹿げていると多くの人は思うだろう。結局のところ、男女の賃金格差をなくすとは企業家精神の否定であり、悪しき平等を目指す一種の社会主義なのである。
補足①
社会全体で男女のequal payを実現するなら、
各々の世帯でequal payにする
夫>妻の世帯と同数になるように妻>夫の世帯を増やす(残りはequal)
の二通りがある。2.の方が多様性がある社会になるのだが、この選択肢を頑なに無視して1.だけを声高に叫ぶのがフェミ(とその眷属)の特徴である。
哺乳類は乳を出せる雌が子育てするので、人間も出産を機に夫婦が分業体制に移行するのは自然である。人間の「自然」を無視した「平等」を実現しようとして失敗したのが社会主義だが、フェミニズムもその同類ということである。
補足②
男女平等最先進国のスウェーデンではchildcare workersの90%が女⇒子供の世話の選好度は女≫男⇒妻が育児の主担当になるのは自然
男女のequal payを実現したいなら、まずは保育士の半数を男(⇔大工の半数を女)にするところから。
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