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プロセスエコノミースクール 第2期vol.5

第5講義は、今に没入しプロセスに生きるというテーマで行われた。

ゲストは、日本の書道家 武田双雲さんに登壇いただく。

実質最後の講義でどんなコミュニケーションや気付きがあったのか。さて振り返っていきましょう。

1.課題:クラウドファンディングについて考える

今回の課題は”クラウドファンディングを考える、タタキ台をつくってみよう!”なぜこのお題なのか。そう、最終講では自分の想いを「クラウドファンディング」の形にして発表する為。しかも、箕輪氏がグランプリを決定し、そのクラウドファンディングを「受講生全員でシェア・サポートする」といった”応援特典つき”なのだ。

講義レポに入る前に、クラファンについてちょっと触れておく。
とあるサイトからの抜粋だが、だいたいのうまくいくクラファンは
 ①プロジェクトの要約を伝える
  要約とともに、自己紹介や動機、目標資金、資金使途を記載
 ②プロジェクト発案のきっかけ
  なぜ挑戦しようと思ったか、エピソードなど共感を得られるもの
 ③プロジェクト発案から現在までの想いや過程について
  支援者に賛同してもらうために過程を分かりやすく記載
 ④プロジェクトについての説明
  今回のプロジェクトは何をするのか?プロジェクトが成功した時に
  どんな効果がもたらさせるのか?
 ⑤資金使途について
    使途を明確に記載しておくことで支援者の安心が担保され、プロジェク     
  トが支援されやすくなる
 ⑥プロジェクトが成功したあとの未来について
  しっかりと支援者がイメージできる明るい将来像も記載
このような構成になっている。
  ※代表的なクラファンプラットフォーム https://readyfor.jp/

今回の課題作成に際しては、これまでの学びや課題のポイントが活かされるようになっている為、改めて整理しておく。
 ・30秒・60秒ストーリー(自分の想いを言語化して伝える)
 ・ライフラインチャート(自分自信の活動に取組んだ背景・経緯)
 ・ポエム(語り)ではなく、サービスやプロダクトの中身が重要
 ・発信内容の受け手が「発信者」となれる巻き込むエンタメ要素
 ・プロセスを見せることで「マーケティングとか資金調達頑張ってるんだ
  な」と思われない(透けない)ことが大事

2.箕輪氏コンサルタイム

さて、ここからはレポへ。事前インプットをもとに、各自準備をした課題のシェア&フィードバック時間からスタート。3~4人/グループに分かれ、ブレイクアウトセッションへ。各自持ち時間2分をフル活用し想いの丈を伝える。プロエコ2期スタート時と比較すると ”サービス・事業案に磨きがかかり、より具体性があり且つ熱い想いがのるプレゼン” ばかりだ。

ブレイクアウトセッション後は、受講者のうち3名が箕輪氏からフィードバックをうける。正直、こんな貴重な時間は他にないだろうとチャンスを掴みにいく姿勢に改めて学ばされた。

以下、フィードバック内容の一部表現を変えて記載をする。
【対Aさん】
プレゼン内容で伝えてくれた商品力が興味のピークで欲しいと感じたが、 ストーリーに刺さる点が見当たらなかった。社会貢献っていう裏事情を言うのではなく、ちゃんと想いを言うのがよい。社会貢献=ポイントでなければ言わなくてもよい。ストーリーの整理が必要、商品力・ストーリー・社会貢献、 メッセージの優先順位は明確にすべき。普段から自分が所有するもの、本当にカッコいいもの、結果的に貢献できればいいのでは。人間、良いことにずっとおカネは払わない。※明確に戦略を練ることが必要

【対Bさん】
自己啓発イベントの実施という内容について、自己啓発本をやっている身として回答するが、完全に自己啓発と割り切る、ないし自己啓発を隠したイベントと戦略をハッキリさせるのがよい。中途半端に実施すると、怪しいセミナーになってしまう。自己啓発を隠して実施する場合、人は自己啓発に参加していることを隠したがる為、イベントを楽しむ中で自己啓発を伝えるのがよい。戦略が中途半端であると、知り合いは応援してくれるが、知らない人はお金を出してくれない場合がある。

【対Cさん】
自分の為のイベント過ぎると、第三者にとっては何の意味があるかわからない。メディア向け・自分向け・顧客目線か、戦略をハッキリさせるのがよい。メディア向け・自分向け、そう意識してやってみるのも良いが、狙い
クラファンではなく、オフライン企画だろう。みんなが愉快犯として参加するイベントを作り上げるということを=プロデューサー自身がわかってやっているのならOK。

こうして振り返ってみると、三者三様のプレゼンに対するフィードバックには共通項がある。「誰得か」「戦略性」「プロジェクトがもたらす効果と支援者がイメージできる明るい将来像が明確であるか」ではないだろうか。

新たな気づきを得られたフィードバック時間もあっという間に終了。次はお待ちかねのゲスト対談の時間へ。

3.プロエコ最後のゲスト 武田双雲氏

双雲さんって、書道家ですよね?っていう先入観があったがそんなイメージが大きく覆されたのは言うまでもなく、彼の個性的なところに魅了された我々受講生。そんな双雲氏&箕輪氏の対談を要約するよりも議事メモを公開するのがよいかと思うので以下、ざっと記載(ちょっと長いので読み流してくださいませ)。

【み】プロエコをやっていて、佐渡島さんから「プロセスを公開するマーケティング話じゃなく、プロセス事態に没入してしまうがゆえに、出来上がったものがわけわかんなくなって、みんながそこに価値を感じる」ことに気づく。その文脈から、、今に没入する・今しか見れない双雲さんにピンときた。
【そ】ADHD、確かに今しか生きられないんです。

【み】双雲さんのいろんなエピソードに共感。
【そ】ADHDの時代が来る。これまでエリートと言われた方は、過去のデータ分析・逆算、知識を使って応用する。ヨーロッパでは、デザイナーが来ると言われている→デザインという中での世界観→プロダクトの流れ。日本もそうなる。ディレクションも実は過去の話、AIでも出来ちゃうことだから。こうなった時、我々はAIに駆逐される。クリエイティブ→0から1をつくる→変なことをする量、今じゃないだろって行動、ADHDの中で一番動いた人が、これから重要視される。

【み】法則性に落とし込めない衝動。
【そ】そう、ADHDの時代が君臨する

【み】ADHDって2パターンある。あなたは病気だからでしょ/センスだからでしょ。こんな流れになる。
【そ】前者。ADHA→4%、それ以外→96%。世の中、これが逆転する、世の中牛耳っている人=圧倒的にADHDが多い。ある種、天才。
【み】世の中の評価を気にしていないから、それがよい。ADHDであっても、よい。

【み】世間がどんな記号・ラベルを貼るのか。
【そ】世間の評価は、そんなもん。審査番組=審査って審査者の気まぐれ。

【み】本人大真面目、周りはいい加減。才能があったからよかった→周りが評価しているだけ。
【み】双雲さん→字が上手いって評価。
【そ】たまたま書道家、誰もポジションがいなかった。世界でダントツ1位をとる。こんまり、片付けで世界1位をとる。そんなジャンルを作り出した。

【み】才能=人が提議する者、ADHA、自分でジャンルをつくるしかない。
【そ】まじめでそれしかやらない人もいるが、双雲は書道家以外の肩書をもっている。いろんなパラメーター、ラベル持ちが勝てる時代。
【そ】世間から批判されることはあるが、嫌われる人はいない。

【み】ラベルが沢山あること。
【そ】無敵、絶対倒れない。いらないことを、どれだけ沢山やるか。深い傷を追わずにやるか。人に馬鹿にされても。

【み】現代アートをなぜやったの?
【そ】気付いたら、アート・音楽をやっている。書道家の意識を忘れている。

【み】双雲さん、字めっちゃうまい。
【そ】そこに執着がない。劣等感、マウンティングとか、勝負できない。
【そ】執着を無くしたことが悟り、ADHDも悟りと言われるが、忘れるだけ。

【み】棄てられなくて変われない人もいる。
【そ】執着を背負い、しんどい思いをしている人がいる。

【そ】ADHD、執着がくっつかないから、なんでもできるのかも。
【み】執着がそもそもないところが面白い。そもそも持っていない!
【そ】執着ってタイトルの本を書くと面白いんじゃない。

【そ】ADHDから学ぶ時代がくる。執着を捨てる→楽
【み】佐渡島さんの教育の話、知識は蓄積せずとも、シェア。聴く、力を借りる。

【そ】人類で一番の発明と思っているのが=丁寧道瞬間的なアテンションを活かして、短い時間でどれだけ丁寧にできるのかをやる。短い時間がよい。なんでも、世界一丁寧にやってみる。今を生きるというテーマに沿って考えるが、みんな今を生きていない。思考は未来、過去に言われたことに捉われているのが現代人

【み】サウナで整う、経営者は過去と未来しか考えないからハマる、サウナで整う、毛穴・呼吸に集中。これまさにそれ。→丁寧道
【そ】ゾーンをいつもいけるんじゃないってことに気付く

【み】ゾーンをいっつもやっている無理!毎回丁寧に動くと幸福度あがるが。
【そ】修行によってできる、ゾーンにハマる。波動が整う→幸せな出来事・人間関係、仕事観が集まってくる。
【み】スピリチュアルな話だが、頭では理解できる
【そ】ADHD、頭で理解・体験を実行。この2つを結びつけることができちゃう。忙しいが、丁寧にやると幸福なことがおこる。

【み】朝5時起き9時に仕事が終わる→ゾーンに入る→仕事がスムーズに終わる
【そ】ADHD的にフローとゾーン状態で疲れは出ない。
ゾーン→疲れない・邪魔が邪魔にならない、ニュートラル、安定。
過集中→危険すぎる・天才をうむ

ゾーンを知っている、エネルギー値の高いところにいるから、将来超上位に行く。

【み】ゾーンに入ることができると絶対によい。
【そ】運があがる、敵も出ない。

【み】人に恨まれる、嫌われる→全部雑だから、相手の顔をみない・聴いていないから。わかっていてもできないのが人間。面倒くさいと思ってしまう。
【そ】自分の為に、自分が楽しいから、いらつきたくない。どうせやるなら世界一楽しむ。圧倒的な幸福度がピカソを超えている。

4.”的確な返し&双雲氏ワールドに引き込まれる”

ここからは受講生から双雲氏に対する質問時間だ。

Q、禁欲をした経験が過去にあるが、「ゾーン」に似ているのか。
A、若干違うが、飢餓状態で今に集中せざるを得ない状況だったということ
  半分当たっていて半分は違う。禁欲をすると苦しい後にくる楽がある。
何もない状態で、幸福を感じるのが、ゾーン。

Q、欲を断った時は、毎日笑顔で過ごしていた。人に好かれていたが、
  ある種危険な状態と認識はしている。昔に戻りたいと感じることが
  あるが、これってどうなの?
A、自分の延長線上にない、自分を自分たらしめるのがゾーン。
  笑顔でいたのは、抑えていた、自分に嘘をついていた笑顔。
偽物→人の為にって書く。いかにナチュラル、自分を大事にしている、
  いろんな感情を丁寧に味わう。ただただ観察して受け止めると楽に生き
  られる。


Q、共感ができない。興味をもつ?丁寧に味わうには?
A、共感をもてないとき、目の前にいる人に興味をもつ必要はない、
  自分の感情・事実を観察する。
興味をもって観察する。
  ポジティブに感じるところに意識をすることが楽しい。

Q、好きなように、好きなことをやっていると批判もある。
  批判も応援の分母を広げると気にならなくなるといわれていたが…
A、半分が嫉妬、半分がすごすぎて理解できない。
  共感→近いから共感する。共感をうむために生きているわけじゃないか
  ら、やりたいことやったらいい。
みんなに合わせると、崩壊する。
  コミュニティリーダー→自分らしく走り切るのがよい。コミュニティは
  正しい独裁が基本。

5.おわりに

対談もFQA時間も大いに盛り上がった。双雲氏も”コミュニケーションできる時間が嬉しい”と言っててくださり、受講生も”またとないチャンスをフル活用”できたに違いない。

双雲氏の最後言葉が印象的だったので書き残しておきたい。
 「丁寧道は集中したときのクオリティ。 見る・聴く・全てを受け入れる。
  焦っていた気持ちが、今に集中すると悟りと思える。 丁寧に点をうて
  ば、世界が変わる」

実践されてきた先に見える世界は、我々が想像するよりも遥か上を行っていることには違いないが、丁寧道を習慣に変えることが出来ると劇的に日々の生活の中でポジティブ要素が増えるのではないだろうか。

3ヶ月間のプロセスエコノミースクールも、次回が最終講義。第5講までに得たことや仲間からもらったフィードバックを参考にし、次回の課題「クラウドファンディング」内容の更なるブラッシュアップ、自身のサービスや事業活動に落とし込んでいきたい。







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