安さと品質

少し前になるが、日経で中国の航空機についてコメントがあった。
”ライバル機と比べて1割ほど安いが、運航における不具合と発生率などは未知数で、実際に高い費用対効果を得られるかは分からない。”

ここで調達部に所属しているので、この1割ほど安いに着目したい。特に注目すべきは、【なぜ1割安いのか】
考えられる理由を挙げてみる。

1.安価な部品を使うから
2.人件費が安いから

さらにそれぞれを掘り下げて考えてみよう。
1-a 飛行や規制、安全性に関係のない余計な機能を排除しやすくした
1-b 単に安いサプライヤーを見つけ採用した
1-c 他社が使っている航空部品の◯◯パーセントは中国製で、輸送費が不要な分安くなっただけ。
1-d 認可や耐久試験などに掛かる費用が他国に比べ安い

2-a 人件費が半分なので安い
2-b 人件費が半分だが、検査スキルが乏しいので2倍検査したが、コストは下がっている
2-c 徹底的に自動化(ロボット化)して労働力を徹底的にカット

考え出すと止まらないので、このぐらいで一旦止めるが、単に『安い』というワードだけでもこれだけの要因や可能性が考えられる。
自社で購買を行う上で、数百万点の部品を扱っており、すべての部品にこの検討を行うのは不可能に等しい。ただ、8:2の法則など、単にABC分析で上位の部品に対し、自社購買状況に置いて様々な検討を重ねるのは非常に重要だと思う。

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