トランス差別を許すな!トランス差別の構造図
私達が生活する社会は、シスジェンダーを前提としたシスノーマティヴ社会です。
このような社会では、トランスジェンダーは無視され、嘲笑され、いない事とされ、無権利に等しい状態に立たされています。大半の人々はその様な私たちの社会を、何の疑問もなく生きています。
そうした社会におけるシスジェンダーとトランスジェンダーの権力勾配、差別構造は以下の通りです。
そしてシスジェンダーにおいてはシス男性からシス女性への差別構造があります。
賃金格差やセクハラ、マタハラ、性暴力にあうリスク等、特に日本では2020年のジェンダーギャップ指数121位という有様です。
そうした中、出生時に「男性」として割り当てられ、女性へとトランジション(性移行)するMtF、トランス女性もまた、こうした女性差別を受けるようになります。
しかしトランスジェンダー女性の場合は女性差別だけではなく、トランス差別の複合差別が加わります。
ただでさえトランスジェンダーの日常は、定期的なジェンダークリニックへの通院、就業に就くことの困難、身分証明書提出時にカミングアウトを強いられる等、更にトランス女性の場合、性暴力を受けても被害者の女性としてすら扱われない不条理がある中で、追い打ちをかけるようにSNSではトランス差別が横行しています。
先程の図の解像度をあげるとこの様な構造になります。
しかし、日常的にトランス女性を差別しているTERFと呼ばれている差別主義者は、トランス女性を男性の亜種として扱い、トランス女性側が差別者であるとする架空の差別を捏造し、不条理な男尊女卑社会の尻拭いをマイノリティの女性であるトランス女性に執拗に求めたり、トランス女性のアイデンティティを否定し、侮辱し、嘲笑しています。これは断じて許されないヘイトスピーチであると言わなければなりません。
シスノーマティヴ社会を生きるシスジェンダーのマジョリティは、率先してこの様な差別を見かけたら、対抗言論やカウンターで差別をやめさせる責任があります。
誰もが尊厳を傷つけられない社会のために、マイノリティが不条理を強いられない社会の為に声を上げ、差別をやめさせましょう。
了。
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