一口馬主の初心者向けマニュアル

はじめまして!
競馬歴20年、一口馬主歴3年の33歳サラリーマンです。

ここでは、私が一口馬主をやって知り得た情報を提供しようと作成しました。
主に、自分が調べ、一口馬主体験をした情報を、友人に伝えていたものをまとめたものになります。

ここでは、あくまでも客観的な事実の情報を提供し、それぞれ私なりの解釈を少し加えています。
私の解釈はもしかしたら役に立たないかも知れませんが、客観的な事実の情報は役に立つと思います。

特に体験して重要だ!と思った項目については【重要】とつけておりますので、そこだけでもご覧いただければいいかと思います。


皆さまご自身で解釈しご検討の一助になれば嬉しいです。


1.自己紹介

あまり興味ないと思いますが、人となりを簡単に紹介します。
競馬歴20年、一口馬主歴3年の33歳サラリーマンです。

競馬歴20年って、、、、
13歳からじゃん!とお思いの方もいると思いますが、家が競馬場に近いのでそうなっちゃいました。
※予想はしても自分で馬券は買ってません 笑

私が競馬を嗜みはじめたのは、初めて予想したのは1999年の宝塚記念です。
今でも覚えてますが、テイエムオペラオーとジョービッグバンのワイド1点で見事的中しました。
そして、有馬記念でもダイワテキサスとのワイドを的中したのを覚えています。

その後、競馬は単勝・複勝・ワイドを中心に絞って厚めに買っています。
今までは、馬柱と当日の様子で予想してましたが、最近は血統を加味して考えることでより深みが増したと思います。
先週は、ユニコーンSのワイドファラオの単勝複勝を無事手厚く獲得でしました。

馬券の話でも尽きませんが、これくらいにして、一口馬主歴です。
会社の大先輩がロードカナロアの一口馬主だということを知り、一口馬主に興味を持ち始めました。
今までは聞いたことあるけど、お金持ちがやるやつでしょ?と思ってたのですが、意外とハードルが高くないと知りました。
そして3年前(2016年)からキャロットクラブでやっており、所有馬は6頭です。

【4歳:2頭】
→ 2勝クラス、未勝利で引退

【3歳:3頭】
→ オープン、1勝クラス、未勝利(7戦)

【2歳:1頭】
→ 秋デビュー予定

この3年の一口馬主歴で得た情報をご提供します。
今までの競馬との関わり方とは全く違う角度で楽しむことが出来ます^_^


では、本題に移ります。
客観的な事実の情報をお伝えし、最後のパートで私の解釈を書かせていただきます。

また、一口馬主に関する数値データ分析は別でご提供します!
※こちらはかなりの時間と労力を掛けて作ったため、気持ちばかりの有料(500円)とさせていだきますので、一口馬主を検討する際はお使い下さい

これを通じて、少しでも一口馬主仲間が増えると嬉しいですね!


2.一口馬主とは?


(1)一口馬主の仕組み
クラブと呼ばれる馬主法人が競走馬を買い、それを40〜500口に分け、会員(私たち)が一口馬主として出資します。
つまり、1頭の競走馬をみんなで分けて買うイメージです。

(画像出典元:一口馬主DB)


(2)通常の馬主との違い
馬主になるには年間所得1700万円以上かつ資産額7500万円以上(現金)を満たす必要があると言われてます。
このようにハードルが高いですが、クラブが馬主になるためそんなにお金持ちじゃなくても大丈夫です。

馬主は馬主席に行けますが、一口馬主は馬主席には行けません泣

勝った時の口取りも10〜20人まで参加できるので抽選になります。

流石にステータスとしては馬主には遠く及びません。


(3)一口馬主に必要な資格(審査)
細かくは分かりませんが、定職につき、安定収入があれば会員になれると思います。

ただし、一口馬主としての出資は400口で割ってもそれなりにお金はかかりますので、誰でもいいというわけではありません。
※詳しくは後ほど


(4)一口馬主の費用【重要】
気になるのは「いったいどれくらいお金が掛かるの?」だと思いますのでそれにお答えします。

概ねどのクラブも同じ仕組みですので、大差は無いと思います。

①入会金
②月会費
③出資金
④維持費

大きく分けるとこの4つになります。

①入会金
クラブに入会するお金で1クラブにつき1度きりのお金です。
多くのクラブは、3万円+消費税になります。
入会金無料キャンペーンなどやってるケースがあるので、それはラッキーです!

当然、複数のクラブに所属すれば、その分だけ必要になります。

②月会費
クラブに毎月納める会費です。
これは、退会するまで毎月かかります。
多くのクラブは、毎月3千円+消費税になります。
税込で年間4万円ほどです。

これも、当然複数のクラブに所属すれば、その分だけ必要になります。

ここまでは、クラブに入会・所属する事でかかるお金です。
同じクラブであれば、出資馬が1頭でも10頭でも同じ金額になります。

③出資金
一口馬主として出資する出資金です。
これは購入した時のみ掛かります。
クラブによって1頭の馬を何口で分けるか?が違うため、クラブによって一口の値段は様々です。

【例・1頭4000万円の募集馬】

サンデー・社台・G1
→ 40口=一口100万円

キャロット
→ 400口=一口10万円

シルク
→ 500口=一口8万円

口数によって、馬の良し悪しはあまりありませんが、出資のハードルが変わります。

募集価格は2000〜14000万円くらいです。
私がやっているキャロットクラブでは、一口4〜35万円くらいと言う事ですね。

この出資金は一括払と分割払が選択出来ます。
一括払だと2%ほど安くなるため、私は一括払でやっています。

ここのバランスがキモだと思います。

④維持費
これは、1頭ごとに毎月掛かる維持費です。
馬が故障した時などの保険料や、飼葉などの費用や、入厩した時の費用です。
これも口数で分けますが、保険料は馬の募集価格に比例するため、多少違いがあります。

私がやってるキャロットクラブでは、大体1000〜3000円です。

ここでまとめると、以下の通りになります。

【初回のみ】
入会金・3万円

【固定費】
会費・4万円(年間)

【変動費】
出資金・4〜35万円(1度・1頭ごと)
維持費・2〜4万円(年間・1頭ごと)


効率よく一口馬主をやるには、クラブを1つのみに固定する事で会費を浮かせることになります。
そして、頭数を増やしていくことで、会費が薄まります。

(例・4頭持つ場合)
1つのクラブだと、会費は4万円(年間)です。
1頭あたりの会費は1万円です。

4つのクラブで1頭づつ持つ場合、会費は16万円(年間)です。
これだけ違えば、毎年1頭は余分に買えるじゃん!という話です。


(5)一口馬主の賞金
まぁまぁお金が掛かるのはわかったけど「いったいどれくらい儲かるの?」にお答えします。

一口馬主の収入は、レースに出走する事でしか手に入りません。
このような賞金です。

①本賞金
②出走奨励金
③特別出走手当
④内国産馬所有奨励賞
⑤距離別出走奨励賞

主に、この5つですね。
①〜③は共通ですが、④・⑤は貰えないケースもあります。

①本賞金
新聞等にも載っている着順ごとに貰える賞金です。
5着までに入線すれば貰えます。

有馬記念・ジャパンカップは優勝したら3億円です!

G1を勝てば桁違いですが、重賞や特別競走にコンスタントに出てる馬は、買ってなくても億単位の賞金を稼いでる事はザラにあります。

②出走奨励金
これは、レースによって違いますが、6〜8着でも獲得できる賞金です。
当然、本賞金よりは少ないです。

一口馬主としては、馬券に絡まなくても少しでも上の順位を!と思うわけです。

③特別出走手当
これは、出走するだけで結果にかかわらず40万円ほど貰えます。
チリも積もればで、これは地味に大きいです。
25戦すれば1000万円稼ぐことになります。

余談ですが、2019年6月15日に起きた、飼料に禁止薬物が混じってたことが分かり、150頭ほど出走取消になりました。
これだけで、馬主達全員で40万円×150頭=6000万円の被害ということになります。

JRAとしては、馬券が売れなくて困った一方で、これだけ出費が減ったという面があるんですね。

④内国産馬所有奨励賞
内国産馬3着までに入ると貰える奨励金です。
G1でも最大300万円なのでそんなに大きくないですが、貰えると嬉しいものです。

⑤距離別出走奨励賞
3歳以上が1800m以上の平地競走(未勝利・重賞以外)に参加し、10着までに入ると貰えるものです。
距離が伸びるほど金額が上がり、最大でオープン特別の2000m以上で360万円です。


レース結果ごとに、これらの賞金の合計が出てきます。
でもその全部を貰えるわけではありません。

騎手や調教師や厩務員に合計20%進上金として支払われ、馬主(クラブ)の取り分は80%です。
そこから、税金や手数料やらを引くため、出資者に還元されるのは60〜70%です。

それを、口数で分けて分配します。

つまり、合計4000万円獲得した場合、70%だとして2800万円が分配されます。
400口で割ると、一口7万円になります。

少な!と思うかもしれませんが、あくまで1レースの分配です。

有馬記念を勝った日には、3億円の本賞金を何だかんだで、一口50万円ほどです。

ポイントは勝つことが一番嬉しいけど、長く走ることで色々な賞金を稼いでくれます。

私の所有馬でまだ3歳未勝利ですが、800万円稼いでます。
2000万円の募集価格だったので、40%は回収してくれてます。
もし勝ち上がればそれだけでプラスが見えてくるのです。

無事是名馬(ぶじこれめいば)と言いますが、まさにその通りだと思います。
勝ち上がれば、健康だというだけで一定程度は稼いでくれるのです!

一番イタイのは、出走することなく怪我で引退することです。
大体5%くらい発生します。
各クラブで年間3〜4頭くらいです。
獲得賞金はゼロ円なので、これだけは避けたいので、小柄な馬や体の弱い血統は人気薄ですね。

ちなみに、アーモンドアイはこんな感じ。

募集価格・3000万円
一口・6万円(500口)

(2019年安田記念終了時点)
賞金総額・11億6400万円
一口・163万円(賞金の70%を分配)

つまり、27倍になった!ということです。
まだ走るでしょうから、まだまだ膨れ上がりそうですね!

現実的に大ゴケすることはあまりなく、夢がある!ということがお分かりいただけたかと思います^_^


(6)一口馬主の楽しみ
賞金面での楽しみもありますが、それだけじゃありません!

馬券購入やPOGとも全く別の楽しみがあります。
何と言っても「自分の馬」を持つことで、ありとあらゆる見え方が変わってきたと思います。

皆さん好きな馬・応援してる馬もいると思いますが、デビュー前時から見守り・ワクワクします。

例えば、馬体重です。
馬券なら前走との比較や、ベスト体重との比較などですよね?
一口馬主だと、デビュー前に馬体重がどう増えたか?=どれだけ成長しているか?がとても楽しみなんです。

私の今年デビューの2歳牡馬は期待の良血ながら小柄で、1歳6ヶ月では410キロでした。
牡馬のこの時の平均は440〜450キロのため、少し不安が残る馬体重です。
しかし、1年近くたった今、馬体重は470キロを超えるまで成長しています。

これだけでもとても嬉しいんです。
普段みなさんが見てる競馬では味わえないドラマがたくさん詰まってます。
私は3歳の息子がいますが、息子の成長と同じように楽しんでいます。

そして、レースになれば喜怒哀楽が倍増します!
レースは運動会を見守る気分です。
応援にも熱がはちり、勝てば当然嬉しいですが、負けても無事走り終えてほしい、次走に繋がるレースをしてほしいと見守っています。

また、その馬のことを誰よりも知れますので、馬券にも強くなります。
目標としている勝負レースには厚く買い回収できれば、喜びは何倍にもなります!

ちなみに、キャロットクラブでは、出資していない所属馬の近況も知れます。
キャロット馬は毎週相当出走していますし、メインは大体出てますので、普通では知れない情報が得られる時点で、かなりアドバンテージがあると思ってます^_^

通常の競馬とは全然違う楽しみが一口馬主には待ってます^_^


3.一口馬主の1年の流れ

(1)1年の始まり
一口馬主の1年は、夏から始まります。
そこから1年サイクルで回っていきます。
その点で言うと、POGと似てますね。

①夏
早いクラブですと5月末くらいから資料請求が始まります。
サンデーサラブレッド・社台サラブレッド・G1レーシングあたりが早いです。

資料請求では、新規会員の入会資料と1歳の募集馬のカタログが届きます。

このカタログを見ながら、出資したい馬を選ぶことになります。

そして、出資申込〜出資確定〜振込を経て、晴れてクラブ会員となり、一口馬主となります。
※この詳細は後ほど

また、2歳馬のデビュー戦が始まります。

そして、3歳馬は未勝利の勝ち上がりをかけたラストスパートが始まります。

とてもイベントの多い季節です!

②秋
出資確定した馬の成長を見守る時期です。
定期的に成長した姿が送られてきますので、それを眺めてニヤニヤ楽しみます。

2歳馬は、朝日杯・阪神JF・ホープフルSを目指して頑張る時期です。

この時は、レースを楽しむのが多いですね。

③冬
出資馬の成長を見守ります。

2歳馬のメインはこの冬です!
G1にチャレンジしたり、春に備えて鍛えたりと3歳戦を見据えた妄想が広がります。

この時期もレース中心です。

年末になると、クラブ主催のパーティーなどがあるため、参加して楽しむこともできます。
有名ジョッキーも参加してくれます!

④春
出資馬が明けて2歳になること季節は、デビューがいつ頃か?の妄想が膨れ上がります。
早い馬は5月には入厩して6月新馬戦でデビューに備えます。
また、馬体重の増加も多い季節で、成長ぶりが目に見えてわかります!

明け3歳馬はクラシック戦線が始まります!
デビューからあっという間にテレビでG1を走ってるんです!
一方で、未勝利の場合はドキドキし始めます。
9月までに勝ち上がらないと競走馬登録抹消されてしまいます。

また、この時期は1歳馬の見学会などの応募が始まります。
実際の出資馬を北海道のノーザンファームに見学に行けます。
交通費は自腹ですが是非1度参加してみることをオススメします^_^


こんな感じで、1年とおして妄想しっぱなしです。
頭数も増えてくると、毎月自分の馬が走るので楽しみも増えていきます^_^


4.主なクラブ


(1)全体像【重要】

2019年6月現在、クラブは22個あります。
クラブによって、いろいろな特徴があります。

その1つが「募集馬の仕入れ方法」です。
これは大別すると「牧場系」と「バイヤー系」です。

牧場系とは、クラブの母体が運営・提携している生産牧場から直接募集馬を入手する方法です。
バイヤー系とは、セリ等で外部から募集馬を購入して入手する方法です。

どっちがいいか?と聞かれた場合、私は「牧場系」だと思います。
ただし「ノーザンファームなどの社台系の牧場系」です。

シンプルに言うと「良い馬が多いから」です。
その、理由は2点あります。

①優秀な繁殖牝馬が多い
②入厩前の育成施設が充実している

①優秀な繁殖牝馬が多い
ご存知の通り、おなじ種牡馬でも繁殖牝馬の能力によって競走馬の能力は大きく変わります。
社台系は日本最大の牧場ですので、必然的に優秀な繁殖牝馬の数が多いです。
そこから出た優秀な牝馬や、良血の牝馬がさらに次の繁殖牝馬になります。
このサイクルがある限り、良い馬が揃いやすいことは、明らかです。

そして、社台系でいい成績を残せなかった繁殖牝馬を他の牧場に販売しています。
この事実からも、そこからでも社台系は質が高い繁殖牝馬が厳選されているということがわかると思います。

②入厩前の育成施設が充実している
社台系列のノーザンファームはご存知の方も多いと思います。
ノーザンファームは、NF・NF 空港・NF Yearling・NF 天栄・NF しらがき、という施設があります。
それぞれ目的別に作られており、他の追随を許さない育成設備が整っています。

ひと昔前は「関西馬が強い。何故なら栗東トレセンには良い坂路があるから。」と言われていました。

そのトレセンにあるレベルの坂路が、ノーザンファームの各施設にあるとしたらどうでしょうか?
入厩前から坂路で地道に鍛えているので、当然、入厩時には既に他の牧場の馬とはスタート地点が違っています。

社台系はノーザンファームの充実した育成設備を使えるため、育成レベルが高いのです。

◆ノーザンファームHPリンク先

そのため、私は「社台系の牧場系クラブ」が良いと考えています。

社台系の牧場系クラブは以下の通りです。
まず、社台グループの「社台レースホース」「サンデーレーシング」「G1レーシング」です。
その他に、社台から提供を受けている「キャロットクラブ」「シルクレーシング」です。

これから、各クラブの特徴をご紹介します。
また、2019年オークス優勝馬・ラブズオンリーユーが所属しており、話題となった「DMMバヌーシー」をご紹介します。

いずれも私が入会を検討した際の情報となります。
キャロットクラブに入会しているため、実体験での情報をご提供できます。
一方で、その他クラブには入会していないため、クラブ資料や一口馬主仲間から聞いた情報である点はお含みおきください。


(2)サンデーレーシング
有名な競走馬:ジェンティルドンナ、オルフェーブル
募集口数(※):40口
(※)1頭競走馬を何口で分割するか

最も大きなクラブであり、獲得賞金額も圧倒的に多いクラブです。
特徴としては、募集口数が40口という少数ということです。

4000万円の馬であれば、40口分割で1口100万円です。
簡単に手が出る金額ではないですね。
そのため、クラブの中ではハイリスクハイリターンだと思います。

出資馬の抽選は「実績加味型」です。
※この意味は後述します

◆サンデーレーシングHPのリンク先

(3)社台レーシング
有名な競走馬:ハーツクライ、ソウルスターリング
募集口数:40口

基本的にはサンデーレーシングと同じです。
通常は各クラブごとに入会金が掛かりますが、サンデーレーシングと共通のため、片方に入会すればもう片方の入会金・月会費は不要となります。

何故かわかりませんが、サンデーレーシングのほうがいい成績を収めているため、社台レーシングでやるならサンデーレーシングのほうがいいかな?と個人的に思います。

出資馬の抽選は「実績加味型」です。
※この意味は後述します

◆社台レーシングHPのリンク先

(4)G1
有名な競走馬:ルヴァンスレーヴ、ペルシアンナイト
募集口数:40口

社台グループの3つ目のクラブです。
他の2クラブとほぼ同じですが、成績は一番良くないと感じます。

出資馬の抽選は「実績加味型」です。
※この意味は後述します

◆G1レーシングHPのリンク先

(5)キャロットクラブ
有名な競走馬:レイデオロ、サートゥルナーリア
募集口数:400口

社台グループではありませんが、社台系の牧場から提供を受けています。
近年クラシック戦線で大活躍しており、勢いのあるクラブです。

400口のため、4000万円の募集馬なら、一口10万円です。
手を出しやすい金額ですね。

出資馬の抽選は「優先権型」です。
※この意味は後述します

数多く持ちやすいので、これから始めるならおすすめです。

◆キャロットクラブHPのリンク先

(6)シルクレーシング
有名な競走馬:アーモンドアイ、ブラストワンピース
募集口数:500口

社台グループではありませんが、数年前から社台系の牧場から提供を受けています。
昔は「シルク〇〇」という冠名の馬主法人でしたが、クラブ化して冠名を廃止しました。

社台系では一番口数の多い500口のため、一番低い値段で始められます。

出資馬の抽選は「実績加味型」です。
※この意味は後述します

◆シルクレーシングHPのリンク先

(7)DMMバヌーシー
有名な競走馬:ラブズオンリーユー
募集口数:10,000口

バイヤー系で、DMM社が作ったクラブです。
まだ所属馬は少ないですが、超良血馬が多い印象です。

口数も10,000口と圧倒的に多いのが特徴です。
4000万円の募集馬であれば、なんと4000円です。

口数が多いため、出資額は少なく始められますが、賞金も少ないです。

また、バイヤー系ですので、どうしても募集馬の価格は高くなります。
キャロットのサートゥルナーリアも高額馬で1億4千万円です。
一方で、ラブズオンリーユーは約3億2千万円です。

口数は多く分けられてますが、ほとんどの馬が他のクラブで同レベルの募集馬とくらべ値段が高いので、正直おススメできません。
課金するネットゲーム感覚であれば・・・という感じですね。

◆DMMバヌーシーHPのリンク先


5.出資馬の選択

(1)カタログの請求
クラブに資料請求をすると、カッコいいカタログが送られてきます。
DVDもセットで付いてきます。

(2)出資馬の検討
カタログに募集馬の一覧がありますので、この本とDVDを観て出資馬の検討を進めていきます。
ここがとても楽しい時間です。
予算と相談しながら、どの仔に出資しようかなーと考えてるとあっという間に時間が経ってしまいます。

検討のポイントはいくつかあります。

①血統
②性別
③馬体
④歩様
⑤測定
⑥厩舎
⑦金額

とかですかね!

①血統
言わずもがな血統で好みを選びます。
やはり人気どころは、有力馬の全弟とかですね。

母馬から見るのもよし、種牡馬から見るのもよし、系統で見るのもよし。
好みですかね!

②性別
牡馬は賞金を獲得しやすいため、募集価格も高くなります。
そして、種牡馬入りを果たすと、そのシンジケートの金額も一部分配されますので、2度美味しいです。

牝馬は繁殖入りしたら親子で買える魅力もあります!

③馬体
馬体診断も色々ありますが、あくまでも成長前のため参考程度かと思います。
主には、ケガのリスクが大きくないか?を見ることが多いです。

あと、血統的な距離適性と、馬体的な距離適性を見るイメージですかね。

私は馬券はパドックを観て、馬体を観て勝っており、それでそれなりに勝ってますので、馬体をガッツリ観てましたが、当てになりませんでした!笑

④歩様
歩様はDVDで見れますが、前後左右から見れるので、歩様からケガのリスクを感じ取ったり、センス的な雰囲気を感じ取るイメージですかね。

プロでも分からない所らしいので、所詮素人がどれだけ語っても参考にならないと思ってます!笑

まさにここは、直感の領域だと思ってます。

⑤測定【重要】
これは結構重要です。
カタログには買いてありませんが、適宜クラブから発表されます。

馬体重と体高と胸囲と管囲です。

馬体重が軽すぎると体質的に弱かったり力不足がちで、重すぎると故障リスクがあります。

管囲はスネの太さですが、細すぎても太すぎても故障リスクがあります。

これは、見た目ではなく、客観的にデータとしてわかるので、参考にすべきデータです。

これが〇〇だから抜群に良い!という訳でもないですが、出資を見切る馬を決めることが出来ますね。
平均値付近だととても安心できます。

⑥厩舎
あらかじめどこの厩舎に入るかは大体決まってます。
優秀な調教師の元に行くと、当然成績を変わってくると思います。

これも客観的にデータとしてわかるため、私は活用しています。

ただし、リーディング上位だから良い!という訳ではありません。

個人的に、過去データを結構な量で分析してみました。
すると、意外とリーディングとは少し違う結果になりました。

一口馬主としておススメの調教師を選定してます。
この調教師で安い出資馬がいたら買い!と思ってます。

※こちらはかなりの時間と労力を掛けて作ったため、気持ちばかりの有料(500円)とさせていだきますので、一口馬主を検討する際はお使い下さい


⑦金額
これはお財布との相談です。
当然、良血馬は高い!
でも、価格は一旦忘れて検討することをオススメします。

安くても良い馬はいるもので、それを探すのも醍醐味の1つです。

前述しましたが、アーモンドアイは3000万(一口6万円)です。

一方で、レイデオロの弟・ソルドラードは1億4000万円(一口35万円)ですが未勝利です。

許容範囲内である必要はありますが、気にしすぎないのが良いと思います。


(3)出資1次申込
どの馬に出資するかを決めたら1次申込をします。
1口から複数口を選んで申込します。

申し込む際に、最優先馬を1頭、それ以外を複数頭選んで申込します。
※最優先の1頭だけでもオッケー

ただし、1頭に出資出来る合計の口数は決まっているため、全員が出資できるかは別です。
400口であれば、会員同士で400口で枠を取り合うことになります。

出資希望が口数以下であれば、無事出資することができます^_^

(4)抽選【重要】
口数より多い出資希望があった場合、抽選となります。
ここが結構ポイントです。

クラブによってこの抽選システムが異なります。
大きく分けると、「実績加味型」と「権利型」に分かれます。

①実績加味型

今までの出資額が多い順に割り当てて行くというものです。
サンデーやシルクがこの制度です。
長く続けてる方や、お金を注ぎ込んでいる方に有利なシステムですね。
クラブとしては、そういう方に割り当てた方がメリットもあるしわかる話です。
一方で、新規会員は中々抽選で勝てないことになりますので、これをご覧になってる方には、あまり嬉しくないかもしれません。
そんな声も多くあり、全口数の半分は実績順で、残りの半分は完全な抽選というクラブが増えています。

②権利型
キャロットがこの制度です。
その中でも2つあります。

1つが「母馬優先権」というものです。
自分の出資馬が繁殖牝馬になり、子供が産まれて募集馬となったら、その子供に優先権が与えられるというものです。
キャロットは400口なので、最大400人がその優先権を持つことになります。
今回募集する400口のうち、200口を母馬優先権に割り当てられます。
その200口について、母馬出資者の中で抽選が行われますが、母馬優先権が使い切られる(200口を超える)ことはあまりないため、抽選すらなく出資確定します。

もし抽選になっても、競争倍率は最大でも2倍です。
つまり、かなりの確率で出資できるということです。
ただし、今年の皐月賞馬サートゥルナーリアの母馬・シーザリオのような人気繁殖牝馬は、母馬優先権の200は超えてきます。
残りの200口を母馬優先以外の会員で抽選が行われます。

残りの200口でも権利があります。
それは、「 ×(バツ)」という権利です。
この母馬優先以外の200口の抽選の順番に秘密があります。

1:最優先 2×
2:最優先 1×
3:最優先 ×なし
4:一般 2×
5:一般 1×
6:一般 ×なし

この順番で割り当てていき、200口を超えたところで抽選になります。

つまり、最優先2× で申込した口数が合計200以下であれば、最優先2×の方は抽選なく出資確定します。

ここで最優先2× がちょうど200口だった場合は出資確定し、それ以降は抽選なく終わりです。
もし、最優先2×で200口を超えたら、最優先2×の中で抽選が行われます。

最優先2×が200口未満だったら、最優先1×に移ります。
ここで今までとの合計200口以下なら確定、超えたら抽選です。

このように流れていきます。
つまり、最優先申込したら、遅くても3番目までに抽選権が手に入ります。
さらに×を持っていればより早く抽選権が手に入る仕組みです。

×はどうしたら手に入るか?というと、最優先馬が抽選で外れた場合、その年には×が付きます。

今年最優先が外れたら、来年は当たりやすくなるというわけです。
最優先の2× はほぼ間違いなく出資出来ます。

私は、戦略的に×をためて、本当に絶対欲しい時に使おうと思ってます。
私はドゥラメンテの仔を買いたいと思っているので、今年×を使って最優先で取りに行こうと考えてます。


実績加味型と権利型がありますが、これから始める場合は、権利型の方が出資確定しやすいためおススメです。
ガンガンつぎ込む!という方は、実績加味型の方が良いと思います。

いくら妄想しても、出資出来なければ始まりませんからね!

なんでも申し込めば出資できるわけではないため、1次申込では複数申し込むのがベターと言われています。
ただし、運良く全て出資確定したら予想外に支出が増えてしまった!とういこともあり得ますので、そこはご注意を^_^


(5)出資1.5次・2次申込
一般的には、1次申込で抽選が外れた方は、1.5次といって、1次申込で満口になっていない馬に出資申込出来ます。
プロ野球のドラフトでいう、外れ1位みたいなものです。

そして、それでも満口になっていない場合は2次申込になります。

いづれも、口数を超えたら抽選になります。

(6)出資馬の確定
2次申込の抽選が終えたら、出資馬が確定します。

あとは期日までに振込や口座設定すればオッケーです。


6.出資後のイベント


(1)デビューまで見守る
出資確定してから2歳新馬戦が始まるまで約1年くらいあります。
その間は定期レポートを眺めて成長を見届けます。
特に馬体重の動きには興味を持つと思いますし、調教動画を眺めて成長を実感します。

そして、入厩して、ゲート試験に合格したらデビュー間近です!

少し長い期間ですが、妄想するには十分な期間ですね^_^

(2)デビュー戦
待ちに待ったデビュー戦です。
早ければ出資の翌年6月〜遅ければその1年後です。
多くは年内デビューします。

いい騎手が乗ると、更にテンション上がります。
とっても嬉しい瞬間です!

もちろん単勝馬券を買ってレースを待ちます^_^

(3)初勝利
最高の瞬間です!
存分に噛みしめて喜びましょう!

何といっても、未勝利で3歳9月を迎えると強制的に引退になります。
それを回避すれば、ケガがなければ6歳くらいまで走ってくれますので。

もしデビュー戦が負けてしまっても、初勝利目指して応援し続けましょう^_^

(4)引退
どの馬にも引退は訪れます。
未勝利の場合は3歳9月に引退となります。
牝馬であれば繁殖入りする可能性もあり、その場合は仔に期待します。

また、牝馬は繁殖入りがあるため、相当の成績を残さない限り、6歳3月で引退することがほとんどです。

牡馬も種牡馬入りするレベルであれば、大体6歳末で引退することが多いです。

長い活躍であれば、オープンや3勝クラスとかで細く長く走るケースが多いようです。

いずれにしても寂しくなりますね。

私は2頭引退を経験しました。
ケガと未勝利での引退でした。

(5)募集馬見学イベント
前述しましたが、北海道のノーザンファーム等に見学に行く事が出来ます^_^

先着順が多いようですが、チャンスがあれば是非参加してみることをオススメします。

一口馬主仲間と情報交換もできるので、馬をみる以外にも色んな楽しみがあります^_^

(6)口取式の参加
出資馬が勝つとウィナーズサークルで口取式への参加が出来ます!
一口馬主ならではの体験です。

出資馬が走る週に、口取式への申し込みをします。
口取式は平場で10名、重賞で20名までの参加です。
400口であれば、1/20ですので結構確率は低いです。

見事当選したら、スーツで観戦し無事勝ったら口取に参加出来ます^_^

せっかく当たったのに負けてしまったら、わざわざスーツで行ったのに、、、と少し落ち込みます笑

私は府中競馬場で1度だけ当選したけど負けてしまい、残念ながら未体験です、、、

今度は勝てそうな地方レースを狙ってみようかな!と思ってます^_^

(7)馬主席への招待
一口馬主は馬主ではないので馬主席には行けません。
ですが、クラブが時々馬主席ご招待イベントを開催します。
感覚的に府中競馬場が多いと思います。
これに当選すれば、馬主席で悠々と観戦できます。

本馬場とパドックの行き来も楽チンですし、馬券購入も空いてるので余裕があります。

ちょっとだけですが、優越感に浸れます^_^


(8)クラブイベント
年末になると感謝会みたいなイベントがあります。
ここでも情報交換ができて楽しめます。
また、有名ジョッキーも参加してくれますので、中々無い体験が出来ます。


色々と書きましたが、一口馬主には色々と楽しめるポイントがありますので、競馬好きにはとてもおススメの楽しみ方ですね。


7.私の解釈


(1)一口馬主の楽しみは?
自分の馬の成長を見ながら競馬を楽しめることです。
いままでの競馬とは違う視点で関われるので、やってない人と比べたら、何倍も楽しみています^_^

成長を見守るだけでも楽しい上に、レースに買ったら最高です。

単純に儲けたい!という気持ちもありますが、一口馬主としてはトントンだとしても十分ですね。

幸いプラスになっているので、最高です!


(2)オススメのクラブは?【重要】
個人的には、自分がやっているからかもしれませんが、キャロットクラブをおススメします。

理由は2つです。


1つは、ノーザンファームから提供を受けている点です。
ノーザンファームは育成力が他とは異なります。
入厩前から坂路で鍛え、入厩後も外厩としてノーザンファーム施設を使ってトレーニングします。
そのため、一定の底上げが約束されてますので、必然的に勝ち上がりやすくなります。

では、ノーザンファーム系で比べたらどうか?が2つめの理由です。
ノーザンファーム系は、サンデー、社台、G1、シルク、キャロットですね。

それは前述している、出資時の抽選システムです。
いくら良い馬がそろっていても、出資出来なければ元も子もありません。
キャロットは3年に1度はほぼ必ず欲しい馬に出資できる、優先2× があるからです。

他のクラブは実績順になるため、これから始める人は不利なんです。
だから、最大限楽しむためには、出資しやすいキャロットがおススメです。

400口なので資金的にも参加しやすいのもメリットです。
もし、物足りない場合は、10口出資とかすればガッツリ行けます。
ただ、それくらいやるならシルクで実績を稼ぐのが良いかと思います。

サンデー、社台、G1は40口なので資金的に余裕があれば良いですが、馬が特別良いわけではありません。
それなら、10口出資すれば良いだけかなーと思いますし、楽しむ観点なら沢山の馬を持つ方が楽しめます。

投資の観点ならロットが大きい方がリターンも期待できるので、40口クラブに参加するのもアリだと思いますが、私の考えとは違うので私はやらないと思います。
※ただ、カタログ見るのは楽しいので毎年資料請求だけはやってます笑


さて、長々と書きましたが、一口馬主がどんなものか?は何となーく知ることができたのであれば嬉しいです。

続編として、一口馬主として3年やってきた上で、データを取り分析したものをご提供します。

ただ、これはかなりの時間と労力をかけているため、気持ちばかりの有料(500円)とさせていただきます。

儲けることを目的にしてませんので、無理して買って頂かなくて結構です!笑

私の分析は使えなくても、データは正確なので、ご自身の経験を踏まえて分析してもらえる材料していただくこともできます。

データはネットでも個々については調べることができると思いますが、全体を俯瞰したデータは見れないと思います。

では、またの機会がありましたら、自己満足で投稿しますので、よろしくお願いします^_^

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