見出し画像

【気付き】好きな絵

前回、絵が好きだったことを思い出して、人生で初めての一歩を踏み出しました。

今までずっと心の何処か片隅に居た、絵を描く、ということ。

昔ほど絵を描かなくなっていたのですが、実はそんな生活の中で見つけたもの、気が付いたものもありました。

それは人の絵を見る楽しみ。

以前から美術館に行く、何かの展示会に行く、ということはあったのですが、実は身近な人が描いた絵を見る、という機会がここ最近あったのです。

毎月描かれるその絵を楽しみにしている自分が居る。

シンプルな絵なのですが、誰が描いたのかが分かるという絵。


子供の頃思っていた"上手い"絵

小さい頃から私の中での、上手い絵、というのは、今思い起こしてみると下記のようなイメージがあったような気がします。

  • 詳細まで描かれている精密な模写のような絵

  • 線から色がはみ出さない

それもあってか、小さい頃は好きなキャラクターがいた場合、そっくりに描きたい!と模写していましたし、逆に他の作家さんが自分の画風で同じキャラクターを描いた場合は、断然原作の方が好きだったのです。

それが、最近絵のことを考え始めて、そのイメージが自分の中でも変化していることに気が付きました。


最近思う"好き"な絵

身近な人の描いている一連のシリーズは本当にシンプルな線。
でも好きなのは何故か、真面目に考えてみます。

  • 特定の作風(キャラクター)が確立されている

  • 色使いが好き(ここは直感なので、具体的には落とし込めておらず…)

  • 絵のお題が明確に分かる

  • 絵の中にこっそり遊び心が隠されている

  • デフォルメされていても何か直ぐに分かる

頭の中にその人の絵を思い浮かべながら書いてみました。
具体的に言葉に落とし込めていると良いのですが…

この中でも1つ目に挙げた

特定の作風(キャラクター)が確立されている

これは重要だと感じました。
上手い、下手、という話ではなくて、作風が分かる、というのは昔の私からすると持ち合わせていない能力です。
模写が好き=如何に自分ではなく相手の描き方に寄せるか、ということもあるので(勿論写真の模写や、実際に存在するものの模写は別の話ですが)、そこは自分の作風と一番遠いところ。

でも、1つだけ思い出しました。
昔、それこそ落書きレベルで小さな自作キャラクターを描いてみた時、友人がそれをコレクションするようになったことがありました。
本当にノートの端に描いたような絵でも、切り取って持っていきたいと言って持っていってくれることがあったのです。
当時は、簡単な落書きで非常に恐縮していた記憶があるのですが、今となっては、もしかして今の私が他の人に感じているような作風を気に入ってくれたのかもしれません。

そう感じてくれていたかもしれない、という可能性に気が付いて、改めて当時私の絵を気に入ってくれた友人には有難い気持ちとなりました。


最近思う"好き"な絵の掘り下げ

今の自分の"好き"な絵について要素を出してみました。
次は少し言葉を掘り下げるよう想像してみました。

  • 作風がある
     →特定の描き方について再現性がある

  • 色使い
     →何かしら使用する色に統一性がある

  • 絵のお題が明確に分かる
     →構成する要素の選出が巧みである

  • 絵の中にこっそり遊び心が隠されている
     →見る側が喜ぶような絶妙なポイントを熟知している

  • デフォルメされていても何か直ぐに分かる
     →書く対象の特徴を捉えられて、それを描きだせる

作風とデフォルメに関しては、ひたすら基礎練習あるのみ、という印象を受けますが、色使い、構成要素については逆に独学でやっても上達しないかもしれません。
恐らく、土台がない場合、真似をして学ばないと生み出せないと思います。
沢山色々な作品を見て、"好き"なものを見つけて実践していくのが良いのでしょうね。
過去の私は、この部分が圧倒的に少なかったかもしれません。


さて、何だか、ここまで書いて読み返してみると、

"上手い"絵、というものが私の中で消滅、もしくはかなり要素が薄くなっているかもしれない、ということに気が付きました。
正確に、緻密に、描くことが"上手い"という訳ではないと認識が変わったのかもしれません。
(勿論、緻密に描けること自体は"上手い"要素ではあるとは思ってもいるのですが…)

今は"上手い"絵よりも、"好き"な絵を見ていたいし、描きたいとも思います。
何も"上手い"絵、正確には昔の私でいう緻密な絵だけが全てじゃない、偶々"好き"な絵に緻密に描かれた箇所があった、ということなのではと。

そう考えていたら、趣味である他の手芸にも共通のことが言えるかもしれない…と、ふと気が付きました。
例えば粘土で何かを作る時、リアルな質感にこだわって細部まで作りこむ場合と、デフォルメしたようなリアルとは少し違う作りこみをする場合の2つがあると考えています。

私は見る時、どちらの場合も大好き。
どちらも違う魅力があると感じています。

でも自分が作る時は?

実は中間くらい。

本物と見間違うようなリアルな質感までは求めていません。
でもデフォルメされ過ぎているものもあまり作っていません。
中途半端、技量不足、とも言えるかもしれませんし、逆にその度合いが丁度今の私の作風、なのかもしれません。

これは恐らく今の私の全方面で共通している可能性がある為、絵を描く時にもリアルとデフォルメを同じくらいの度合いで描くことが"好き"なのかもしれません。
なるほど、思い当たるところがあります。

今まで趣味は全て別々に考えていた為、絵を描く、手芸をする、は完全に別の頭、別の土台のようなものがあるように感じていました。
でも、よくよく考えてみれば、やはり自分という同じ一人の人間の感性ですから、共通のものはあって当たり前かもしれません。


最後に

ここまで、ああだこうだ、と書いてきましたが、
結局は絵を見るのを楽しんで、更に絵を描きたい自分がいる、他の趣味にもまた手を出したい自分がいる、ということ。

絵だけで言っても、実は描いてみたいもの、使ってみたい画材等があります。
ついつい普段はペンや色鉛筆で着色してしまいがちですが、水彩やアクリル絵の具も使ってみたい…

兎にも角にも、素敵な絵を描いてくださるこの世の全てのクリエイターさん
アーティストに感謝をしつつ、その中で自分の"好き"を温めていきたいと思います。





足を運んでいただきありがとうございます。 よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます😊