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無職日記(3)〜自由とは〜
僕は今仕事をやめ、ほぼ全ての時間が「自由時間」である。
以前から僕はひとから「YKKさんは自由だよね」「自由でいいね」と言われてきたが、果たして自由はいいものなのだろうか。
確かに僕は他の人に比べて「自由の度合い」が高いと自分でも思う。
実際に自由というやつを経験して思うことは以下4点である。
1.何にも縛られないため自分をコントロールするのが大変。
2.「自由を手にする=何もしない」では生きていけない。
3.自由を維持するのが意外と大変。
4.100%自由になることができない。
大体こんなところ。
1.何にも縛られないため自分をコントロールするのが大変。について。
何時に起床して何時に就寝しても誰からも何も言われないので生活リズムはあっという間に崩れる。
食事に関しても、以前より運動量がガクッと減るので同じように食べているとあっという間に太る。
また、誰かとの予定が入るとめちゃくちゃになった生活リズムでは身体的・時間的にその予定に合わせるのが大変。
2.「自由を手にする=何もしない」では生きていけない。について。
全く何もしていない人は収入もなく食料を自給自足することもできない。
畑を持っているわけでも農場があるわけでもない。
貯蓄が尽きれば何も買えなくなる。
3.自由を維持するのが意外と大変。について。
前出の費用の件や他者との関わりがあるため、なかなかより完全な自由に近づくことができない。
4.100%自由になることができない。について。
人間として日本に生まれてしまった時点で、戸籍には載っているし住民税は納めなくてはならない。
スマホやPCの便利さその他インフラの利用から完全に離れて生活することが今のところ想像できない。
つまり僕は自由ではない。
意外と自由とは大変である。
みんなが求める自由って何?何もしなくてもお金が入ってきて好きなところへ遊びに行って食べたいものが毎日食べられる、っていう感じ?
それはアラブの石油王の息子にでもなるしかない。
無い物ねだりというやつが周りにも僕にもある。
けどそれば所詮無い物ねだり。
まぁとにかく、必ずしも自由がいいということではない。
飼い犬と野良犬の例えと同じ。
飼い犬は毎日食事が出されて天敵に襲われることも少ないが、好きな時に好きな場所へは行けない。
野良犬はいつでも好きなところへ行けるが、その日の食事の心配は尽きないしいつ天敵に襲われて命を落とすかわからない。
大体人間もそんなところ。
それと、仕事をしているというのは意外とすごく楽だということ。
それは生きていく上でだが、多くの人はとにかくまず与えられた仕事をこなせばとりあえずのお給料がもらえる。
それと「会社に行って仕事をしている」という事実ができる。
それは社会的に「ちゃんと仕事してて偉いね」という中身は関係ない一定の評価がもらえる。
僕はちょっと違うが「ニート」と言われる人たちはその社会的評価が非常に低い。
そして、毎日何かの「やること」を「与えられる」というのはある意味「暇を持て余さないですむ」ということ。
あまりに暇すぎると人間はろくなことを考えない。
だから人間には何かしら半ば強制的に「やること」がある状況が望ましいのだろう。
とにかく、自由は決して楽ではないということ。
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