印刷1度はあるある:RIPの自動墨ノセ・オーバープリント
序
これ多くの印刷会社で1度は経験あるのでわ?というのがデッカイ墨100%のオブジェクトの裏に透けている様に刷られてしまったというやつ。
※印刷順序はK-C-M-Yなので実際刷られているのは墨の上です。
印刷データがPDFで下版されるようになったのは、当社の場合はもうかれこれ20年以上になりますが、当時はwindows officeデータはAVANASからeps書き出してPDFにしたものと、officeから印刷用PDFにしたものと二通りの運用で試行錯誤していたと記憶しています。
PDFが印刷データとして普及し始め、RIPメーカーも恐らくその当時から自動墨ノセ機能を考え出したのでわ?と思います。知らんけど😆
※officeデータからのPDFでは墨文字他すべてのオブジェクトはヌキになっています。
当社カラーオフセットの外注さんは10社くらいは取引していますが、昔はRIPの自動墨ノセを多くの会社が採用していたものの、2年くらい前ですが、まさに自動墨ノセされてスケスケセクシーな刷り出しが来てしまった事があり、その際に2~3社調査してみたところ、スケスケにしちゃってくれた印刷会社はRIPの自動墨ノセONが会社の決まりで、他の2社は原則OFFの運用をしているとの事でした。
A社:自動墨ノセON
B社:自動墨ノセOFF(但し、平網の上に小さい文字が多い等のドキュメントではONにすることもあり製版オペレータの判断で運用)
C社:B社と同じ
B社C社とも3年ほど前UV機の新台を入れてました(パチンコ屋かオイ)
自動墨ノセOFFにしている理由
・昔オーバープリントでずいぶん泣かされた モウヤンナーイ🤣
・新台は以前に比べ見当ズレ極端に少ない。両社ともリョービのLED-UV。
小森はどうなんだろ…つうか紙と湿気にも関係してくるよね、この辺の事情は。CCD検査装置付けていても流石に見当精度に関してはPODの様にはいかない気がします。
という様な事で、widowsのofficeデータが90%の当社では普通にノセ処理されていないPDF-x1a若しくは※CMYKのPDF-x4で下版するのが決まりとなっています。シールや封筒はイラレで作られるのでPDFを含めたhybridAIです。リンク埋め込みとフォントoutlineしたhybridAIは全オペレータに義務付けられています。
オーバープリントを非PSプリンタで再現する方法
下記①②③のチェック項目にチェックしたらカラープリンタで出力して確認するか、PDFにしてもOKです。AdobePDFとかMicrosoftPDF
AdobePDFでオーバープリントを再現してみました
見えるかな??? モニタによってはきっとミエナイですね。
その場合はタイトル画像を参照してください。少し強めに出してあります。
是正
うっかり結論書くの忘れるとこだったw
でもこういった場合どうすべきかって、印刷会社勤務ならもうお分かりですよね!? でも新卒の社員が入ってきた時はちゃんと教えなきゃいけませんよね>DTPや製版の責任者の方😐 覚える事山ほどあるねん、大変だわ…
一応この事故があった2年前は、刷りだし持ってきた印刷会社が気が付いたので顧客流出はせずに済みましたが、やっぱ刷版+印刷+紙代もう一回戦でお金かかってるし、うちのデータチェックしたオペレータやデザイン、組版、製版に再度周知しておきました。
★K100でRIPの自動墨ノセされたくない時は他の色1%でいいから混ぜといてネ
★大き目のK100文字やベクターオブジェクトがあったら、こうならないように要注意ネ。もう体で覚えなさい!
イラレやインデザインのオペレータさんが発信されているnoteやwebサイトにはこの辺のオーバープリントや乗算、透明、その他結構難しい問題を取り扱われていて、もう私は脱帽っす! 凄いなぁ皆さん良く知っておるなぁと感心.
あと、スクリーンの松下氏が書いている出力の手引きwebは昔から良く見てましたね。これが一番凄いかな。TOPページではないけれど自動ノセネタ直リン ↓↓↓
https://www.screen.co.jp/ga_dtp/dtp/addition/index_5.html
他、Acrobatのプリフライトをカスタマイズしてある程度の大きさ以上の墨100%オブジェクトを見つけたら❌出してくれるのをshock tmさんが作って公開してます。私、shock tmさんのファンでございまするw 😍
だっておもしろいんだものw ↓↓↓ これもTOPページじゃくてごめんm(__)m
https://adodtp.com/AdoSrc.html
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