<経営の話 価格チェック>

<経営の話 044>
百貨店やスーパー、小売店に行くとついついお菓子に目がいってしまう。
原材料表示、価格、展開方法などチェックしてしまうのは完全に職業病だ。
一応はプロなのでそのお菓子がどれくらいのものかはパッと見ればある程度わかる。
それで単価をうちの煎餅たちと比較してしまう。
このお菓子がこの値段で?ってのを見ると悔しくて仕方ない。
これには個人の実力不足と、業界全体の積み重ねの両面がある。
クッキーやチョコレートがバカ高い値段で売られてるのは羨ましくも、悔しくもある。
スーパーや道の駅とかで煎餅のでっかい袋が3袋1000円で売られてるのを見ると泣けてくる。
どうやって商売できてるんやろ??この人たちの未来に希望は見えているんやろか?
未だに饅頭一個100円のイメージから抜け出せない和菓子界(もちろん煎餅も)。

洋菓子業界は高価格化に成功した(ように見える)。
それは具体的に誰がどうやったのかはわからないけど、
誰かがどうにかして成し遂げた成果だ。
現実にそうやって走ってきた人たちは確実にいるのだ。
世間のイメージを変える価値観を変えるというのは並大抵ではない。
煎餅一枚200円が当たり前と思ってもらえる商品づくりと価値づくりを
業界全体でやっていかないと厳しいんじゃないかと思っているが、
その手立ては見つからない。
とりあえず私はその最前線を突っ走る。
あとを追ってくれる同業者を身を焦がしまつほのうらの夕凪である。


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