<ものづくりの話 アイデアって大事?>

<ものづくりの話 026>
「アイデア出してやったから売上の1割よこせ」
なんて冗談の会話はよくある。

そもそもアイデアってそんな大事かよって。
商品ができるためのプロセスの中でアイデアなんてほんのわずか一部。
アイデアを出すためにはそもそもの「問い」があって、その問いの質の方がよっぽど重要。
だから高校生が問いもなしにいきなり新しい煎餅考えました〜ってアイデアが上滑りしたものになってしまうです。
その問いにウンウン唸って、右向いたり左向いたりしながらアイデアが閃いて、それを実際にやってみる。
どんなにアイデアが良くったってそれを美味しく作れる実力がなければ意味なし。
まあ、最初っからうまくなんていかんわな。
前にも言ったけど昔の新作は全然美味しくなかったですから。
それをまたウンウン唸って、頭ひねって、いろいろ試してなんとか商品にして、
それからまた難関。美味しいからっていきなり売れないから。
マヨネーズ同様にいくらでどんな形でどこで売れるのか?
これがすぐにわかるんなら苦労はしない。

作るにも売るにもノウハウが必要なのであって、そのノウハウこそがお店のアイデンティティじゃないかと思っている。
アイデアは一瞬、ノウハウは積み重ね。
チャレンジした成功体験と失敗体験の積み重ね。
ここにこそ価値がある。
田中屋にはまだまだ売るノウハウが欠けている(涙)

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