<和菓子の話 NOT COOKIEのうざい話>

<和菓子の話 012>
続き)考えをもう一歩進ませたい。
せんべいや和菓子に比べてクッキー、洋菓子高いって言ってるけど、
はたして洋菓子屋さんは自分たちの仕事と価格に満足しているのだろうか?
オーナー数人に聞いただけではあるが、決して満足してはいない。
いわんや雇われてる人のほとんどはきっとしていない気がする。
以前のエントリーで「ぶっちゃけ言うと低価格圧力、消費者(あえてそう呼びます)による少しでも安くという要求に企業側も疲弊しています。カールマルクスは資本主義は労働の搾取と言ってますが、現代日本においてはこの過剰な安値要求は消費者による労働の搾取という側面もあるのではないでしょうか?」と書いた。

では、日本で働く何%が自分の労働と受け取る金額に適正感を持てているのだろうか?
これってどこに問題があるの??
はたまた労働者の自己評価が高すぎる?w
私たちのお金、時間はどこに行ってしまったの?

価格を上げられないから、給与を上げられない。
給与が上がらないから、価格の高いものが売れない。
給与を上げるには原資がいる。
それはどこから持ってくるのか?さあどうすればいい?

自慢だけど、田中屋はここ十数年で労働環境を改善し続けてきた。
給与もだいぶ上げたし、休日もかなり増やした。
はい、値上げもだいぶしました。
反面、儲かってないのに高額だった両親の役員報酬はガッツリ引き下げ、原資としました。
私の給与も驚くほど安いとは思います。(搾取される資本家w)

十分すぎるほど持ってるのにもっともっと病に罹患している強欲資本家の企業製品。
安くて高品質。やっぱりブラック企業でした。なんてことも。
その安さはどこから来てるのか?見えるといいんだけどな〜と思う。
品質、味、サービス、利便性だけでなくそこで働く人がどんな状況か、
環境への配慮など経営スタンスも商品選択の際の判断基準になるような仕組みがあればいいなと思う。
それが可視化されるようなサービスがあれば、商品だけでなく職業選択の際の基準になる。
働く人の満足度の高い製品の方が売れる、求人に有利となれば経営者は変わらざるを得ない。
社会が変わる。のか?

偉そうにきれいごとをほざくなとの批判もあるやろ。
ほんの少しでもいいから、多くの人がより良い生活を送れることを望んでいる。
そんな仕組みがあればいいなと考えた田中屋のコンセプト商品「NOT COOKIE」である。

てなことを考えていたんだけど、売場でこんなこと喋ったら長いし、うざったいからしれーっと黙ってましたw

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