詐欺の類
私は二十歳の頃、平日の午前中は家にいる事が多かったんです
午前中は河合俊一さんが出演されているテレビ番組を観たりしていました
ある真夏の蒸し暑い日 電話がなりました
RRRRRRRRR~
ガチャッ「はい」
「おめでとうございます~!!」
ファーストコンタクトで解る 私には無縁な感じのアクセススタイル
若い女性の声
「あの、どちらさまですか?」
「こちらはですね、〇〇〇✕✕クラブともうしまして
おたくさまの様な若くて地位のある方々に
ご連絡差し上げております」
「・・・ご用件は?」
「今回私たちがおたくさまにご連絡差し上げたのは
おたくさまのようなヤングエグゼクティブな
方々の中から厳選~~~~~」
見ず知らずの女性はまだまだ話していたいようだったのですが、
ざっと聞いた感じでは詐欺の雰囲気でしたので
私は面倒になってしまいました
だけど話したがっている女性に失礼かとも思い
電話は切らず受話器をそうっと机の上において
河合俊一さんの方に戻りました
受話器を置いてから15分位経ったので どうなったかな?
と受話器に耳を傾けると やはり何かの勧誘をしようと
必死に説明していたので そうっとまた河合俊一さんに戻りました
午前11時近く・・・河合俊一さんの番組も終わりました
そして流石の電話の女性からの通話も切れていました
私は詐欺の方を上手に処理出来たと思いーーー相手方は話したい
欲求をかなえる事が出来、私は実害ないがちょっとした
受け皿になることができたので 女性は満足させることができた と
思っていました
翌日の朝 また河合俊一さんタイムに電話が鳴りました
RRRRRRRR~
「はい」
「あの~すいませんが昨日も電話させていただいた
〇〇〇✕✕クラブですけれども昨日電話にでられた方ですよね?」
「あ、はい そうですね」と私
「!!!!ちょっとあなたね~昨日の事解っているん だからね!!!!
電話切らずにずう~と受話器上げっぱなしにしたで しょ!!??
酷いじゃないです・・か!!!・・・・・・・・」
だいぶ怒ってます この女性
しかし他者を言いくるめてお金を巻き上げようって魂胆が見え見えの
〇〇〇✕✕クラブ・・・の奴等はほぼ確実に詐欺を働こうとしていた訳で
そんな人間に他者を説教出来る権利はないはずです
私はそうっと受話器を机の上に置いて
河合俊一さんの所に戻りました
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?