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ビックモーター事件から考える経営者としての現場のマネージメント・・・数字把握と恵方巻き?

7月26日11時からビッグモーターの経営陣が記者会見を行いました。

今回の会見で一貫していたことは何かなぁと・・・思い振り返ってみると、経営陣の言いたいことは
「我々は知らなかった。敬仁は承知していなかった。こんなことは許されないはずだ。」
といったようなまるで我々は今回の不正のことを知らないし、むしろ勝手にやられて驚いている・・・と言わんばかりのような内容になっていました。

んな訳は無いですね(笑)

ただし、このような場合本当に知らないとしたら・・・
経営陣は「自分は経営者として無能なんです」と言っているようなもんですよね、あれ。

だって、現場のやっていることは知らない・・・て、飲食店だったら自分の店が「料理が美味いかどうか知らない」「衛生管理なんか知らない」といっているようなモノ。

これ、治療家業界で言うなら
「接骨院だけど、現場が勝手にレントゲン撮影して医師法違反になったが知らなかった」
「患者の整復に失敗したけど、そのまま放置して帰らせたとは知らなかった」

とか言っているようなもんですよね。

今回の会見で極めつけは「「ゴルフボールを使った偽装工作」として
社長「ゴルフを愛する人への冒涜」」

ここで完全にズッコケましたわ。

さてさて、私自身も経営者ですし、他業種から治療家業界に入っているわけで他所の世界も垣間見ており、それはそれで皆様に還元をどこかでしたいなとは思うわけです。

正直な所、この治療家業界を垣間見た時に感じたことは・・・
勉強する量が非常に多い業種ではあるが、こと治療現場以外の項目に至っては、いろんなセミナー等々があっても偏ったケースが多いな・・・ということ。

開業することは、自ずと経営をしなくてはならないわけです。

しかしながら、過去の同業の諸先輩方は、社会人として見た時に「???」と言う方もおられます。

しかも、残念な人ほどポジションパワーを乱用して、抑圧的に思想を押し込んでいる場合も、正直なところ散見されている・・・

そこで他のところで、自己啓発含めて研修を受けるけど・・・経営塾と称しているが、数字の追いかけはしている様だけど、現場レベルの指導って少ないんじゃないかと思うことが多いのです。

確かに経営には、数字を追いかけることはとても大事です。

しかし、それだけではいけないのでは無いか?というのが、今回のビッグモーター経営陣を見て良い教訓とはなりませんかね?

「弊社は数字的には成長していますし、業界としてはトップクラスです!」・・・分かりました、しかしながらその数字上において、実態はどうだったか?まで把握していなかったのが、今回の件。

そして・・・この法人だけですかね?

数字上の管理はしていても、現場を管理する能力に乏しかったというのは、過去にいくらでもあったのではないでしょうか。

「数字に強くなる」「数字を把握する」「数字から経営計画を立てる」これらは経営としては確かにとても大事なことです。

しかしながら、それは誰に対しての大事なことでしょう?
これがとても大事なんですけれども、それが分からないで経営者として数字が大事というふうな形で主張している人は少なくありません。

今回はあえて経営と、マネジメントに関しての私の考えをお伝えしたいと思います。

①その数字は誰のため?
②毎年祭りのように行われている季節行事から、虚構のような経営を考える
③「経営側は分かってくれない」とよく聞きますが「じゃ、貴方は逆にどれだけ分かっていますか?」と聞き返せることは、経営側の1つの目標でもある・・・

この3本でお送りしますが・・・今回は特別に、先日あげたYouTubeの中ではちょっと出せないレベルの話も最後に記載します。

①その数字は誰のため?


よく経営の勉強をすると、数字について強いか強くないか?把握しているか?が、経営についての意識レベルの高さの評点となる事は多いです。

私も勉強会の中では、数字の大事さを伝えています。
なぜか?数字は真実の誤魔化しがし辛く共通認識として広く周知出来るから。
かくいう私も、外食産業時代はこれをたたき込まれました。

自分のシフトの1時間~30分前には出勤し、その日の数字と関連する数字を確認してから店舗オペレーションに入っていました。

上司にが聞かれれば、すぐさま把握している数字を回答出来ないと「能力」「意識」が低いとして減点対象になる・・・まぁ、実際は数字が意識されていないと、あらゆる経営における思考が成り立たなくりますので、減点を恐れるより結局は自分に返ってきます。

ですので、現在社会の経営においては、数字の把握は必須になります。

そして、今回のビックモーター経営陣も、現場も数字に関しては、相当の意識を持っていたでしょう・・・

しかし・・・

その数字は、そもそも誰のための数字か?の意識が低かったようです。
こういった、金銭上で順調に見える会社の数字のベクトルは
・対経営者
・対金融機関
に大概が向かれています。

そもそも、仕事において、金銭の対価を獲得するのは結果です。

目標にする場合は問題がありませ銭が、これが目的という性質が強くなってきた場合において「数字に翻弄されてしまう」結果となりやすい。

これ・・・基本であり、綺麗事の様にも聞こえますが・・・ここを勘違いした所から「綻び」は始まります。

過去の失速した企業を考えて見ると、一気に拡大したはいいが・・・その拡大期からその傾向はあったりします。

拡大路線・対前年比増大・・・一気に伸びるが、一気に消える企業はその呪縛から始まっています。

近年で言えば・・・

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