エルゴの弊害について⑥「反り身の助長」
久しぶりの更新です。
さてエルゴタイプ抱っこヒモで起こる、「開排固定」に続く弊害である「反り身の助長」。
添付写真はネット上で拾ったものですが、この写真を拝見するに、典型的かつしっかり反っている状態ですね。
さてこの状態は・・・もちろんカラダに対して弊害あるし、後々の発達にも影響があります。
まず、弊害。
反り身の状態は、各箇所には良くありません。いわゆる「首が座った状態」でもです。
ここで「首が座る」というのはどういうことか?
これは「頚定」といっていますが、不安定である頭部を支える首が、しっかりと筋肉のコントロールによって安定させることが出来る様になった、無意識でも・・・となります。
決して「骨が硬くなった」ではありません。
重い頭部をしっかり支えるようになったと言うことですが、これの指針として「名誉のハゲ」というものがあります。
最後の写真になりますが、これは自分の意志により、しっかり筋肉をつかって首を動かすが故に、後頭部に横一文字のハゲが出来るんですね。
一時的な抜け毛なので、また戻りますが、これが出来る事により首は安定化してきた・・・と判断出来ます。
エルゴには「新生児パッド」という、見るだけで身の毛もよだつような、乳幼児の骨構造と重力というものを完全無視したオプションもあります。
これで支えようと、重力開放されるわけでもなんでもなく、一部の医師からも頚椎の変形が指摘され始めました。
パッドをつかっていない月齢での使用で、体が反ったままの親子をよく見ます。
見ますが、可哀想に見えるので、あんまり見たくは・・・正直ありません。
さて反る。
大人でも首を後ろに反るとどうですか?苦しくありません?
筋発達が著しくない乳幼児なら?
苦しいプラス、頚椎にも負荷が掛かります。
頚椎は、上半身に関わる神経が多く出てくる場所でもあります。
確かに硬い大人と違って、柔らかいのですぐに弊害は出ませんが・・・そのかわり変形しやすいのですよね。そして胸部。
どうしても気管含めて負荷が掛かります。
呼吸器にも負荷が掛かっているような状態で、相談を受けることも、一度や二度ではありません。
負荷が掛かるだけなら・・・それが姿勢影響・・・するんですよ。
人間のカラダはちょっとした生活習慣で、いわゆる「歪み」を作ります。
「歪み」は少し一人歩きをしているような世間での認知ですが、子供も充分なります。
症状としての「歪み」影響もモチロンですが、赤ちゃんの場合は「発達」までも影響されます。
「この子・・・1歳過ぎているんです。少し歩くんですが、すぐに転んだり、ぺしゃんと座ったり・・・上手く歩けないようで・・」
これも多く相談を受けます。
エルゴの場合は、以前までの説明の開排固定によるガニマタに追加して、上半身の反り身・・・
試しに御自身でやってみてください。
上半身反らして、ガニマタで・・・歩けます?普通に・・・出来ませんよね?
これを固定してしまうのです。
かつ呼吸器系にも負荷が掛かるのか・・・影響は出ているケースが多い。
とにかく反り身は、1歳前後の発達に大きな悪影響を与えてしまうので、回避して頂きたいことなんです。
ちなみに同じようにつかっても、影響がある子と無い子がいます。
一つの指針。
バンボもそうですが、エルゴにはめ込んで「大人の都合良く大人しい子」の方が影響が大きいですね。
むしろ中で動いてくれていれば、あの姿勢で固定されないのですが、じっとしている場合はその形に固めてしまう方向に動いていると考えてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?