エルゴの弊害について③:エルゴは存在自体を否定すべき用品なのか?

エルゴを否定しまくっておりますが、別に完全否定でもありません。使う親御さんには、それなりの理由があると理解しています。

但し、カラダに良い・・・という代物ではありませんよ、こと発達に繫がることでは・・・と、いうスタンスです。

では、エルゴを私用する率が高い環境を考えます。一番多いのは、都市圏で生活する場合ではないでしょうか?

私も23区内の住人ですので、エルゴを使わざるを得ないシチュエーションは理解しています。

その前に、抱っこヒモと対をなすのは・・・「おんぶヒモ」ですよね。

私が子供の頃・・・バリバリの第二次ベビーブームの人間ですが、その記憶では、昔は「おんぶヒモ」が主流でした。

昔のおんぶヒモは、商品として存在しないときは、浴衣の帯を使っておんぶしていたと、久保田カヨ子先生にご教示頂きました。

ちなみに「久保田メソッド」は、完全に「おんぶヒモ」推奨です。

私の子供の場合は、4WAYの「アップリカ:イージータッチフィッタ」を使用していました。

これは、完璧ではないが、使用する環境に合わせていたら、最終的にこれしか選択肢が無かったというのがあります。

ですので、不満は0ではない。それなりにはあります。

戻しますと、昨今の事情も相まって「抱っこヒモ」が主流になったのでしょう。

抱っこヒモの最大の特徴は、子供を親が見ながら移動できる点があります。

あたりまえだろう!と思われるかも知れませんが、特に都市圏では重要な事項です。

要は移動の時に、子供を見ることが出来るのです。

満員電車において、針のムシロにいるような感覚の親にとっては、せめて自身の手元に子供がいるだけで、負荷は減ります。

それに、人混みを歩く際に、子供へ危害を与える人間の存在が0とは言えません。

そういった意味では、子供を守り管理する事には「抱っこヒモ」は有意です。

私も、娘を預けている保育園に通園する際は、0歳の頃はおんぶヒモで通っていましたが、雨天の際は「抱っこヒモモード」にて傘をさしています。

だから絶対否定では無いのですが、特性を知って頂きたく、記事化しております。

ここで、なぜ「おんぶヒモ」にしないか?という意見を聞くと、次のようなことが上げられることがあります。

おんぶヒモは、母親のカラダの全面で×にヒモを回すので、胸を挟むか、せり出させてしまう。それが恥ずかしいという方もいます。

これは仕方無いですね。ですが、モノによっては×では無いものもあります。

前述の私が使っていたのはなりません。

お母さんの中には「子供のカラダを考えたら、恥ずかしいなんて言ってられない」という逞しいかたもいらっしゃいました。

皆さんが事情を持っているし、仕方無いケースもある。

その場合は、カラダのケア方法がありますので、どうしても使う場合は、使った後に親御さんが自宅で手入れしてあげるのが一番です。

ちなみに「ベビーマッサージ」も有意ですが、あれは「スキンシップ」の効果をメインにしていますので、手入れとしては不十分な点があるようで、実際に「頻回に行っています」という親御さんの赤ちゃんを拝見して問題0か?というと、そうでもありません。

ですがそれなりに効果はあります。

だけど、あれだけすれば安心では無いと考える方が良いとは思います。

良い例として「お腹を「のの字」でマッサージ」とありますが、本当に腸やお腹の緊張を解くのなら、「のの字」では効果は期待出来ず、むしろ逆効果のケースも見ています。

これは解剖学的に人体の構造と、内臓の特性を知ると、理解がしやすくなります。

(ヒント:人間の体の構造は「のの字」ではありません)

要は、抱っこヒモはブームでありますが、子供のカラダを第一に作られたものではない。

ましてや「新生児パッド」の使用は、骨化が進んでいない乳児の場合は、カラダへの負荷しか無い。

(横方向は制御できても、重力には絶対に勝てません)

使う場合もあるのは仕方無い。

ならば、カラダに負荷が掛かることを認識して、自宅で「手当て」を家族でする。

それが、発達阻害を防ぐばかりでは無く、発達を促す「手当て」に繫がることです。

まとめると、使う必要がある場合は仕方無い。

その分手入れしてあげましょう。


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