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医療従事者の「治るまで治療しなくてはいけない」という考えが患者を苦しめる?

「人を治す」という医療系の仕事をしている方々は、、当然ながら仕事の結果が「治る」という状況を指し示すものでありますので、ここを中途半端にしたくないのは分かります。

ご多分に漏れず、うちの家内も付き合い出しの頃は「治るまで治療して当然でしょう」という考えでした。

こんな出だしだと、それを否定しそうな文脈がバレバレですが・・・今回は少し掘り下げます。

他の同業の方の交通事故関係の発信を見ていても、ありがちな文面を見ることが多いです。
治療・施術期間においての考察とかですが、多くが保険会社側の「そろそろどうですか?」に対しての反応が書かれています。

「多くが3ヶ月頃を目安に言ってくる」
とあり
「中には今月中に治して下さいと一方的に言ってくる場合もある」
とかもありました。

ただ「ケガが治らないことには示談にならない」とかの表現になると、「あ・・・ここだ」と、ここに問題点を感じるのを禁じ得ません。

と言うのも、バイアスやらフィルターやらが、医療従事者に掛かりまくってしまっているのがあります。

この「治るまで・・・」という定冠詞的なワードが、時に患者を苦しめるときがあります。

あえて言いますが、これは金銭の取得の為だけの問題でもないのです。

いくつかの視点でポイントを説明します。

①損害賠償上は「治るまで」とは定義されていない

何かの規定で「治るまで」というのは見たことがありません。
物損であれば「原状回復」とし「直す」というのがあります。

しかし・・・・

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