「今回の事故で保険を使いません」・・・トラブルの臭いしかしない見当違いな対応はどのように考えるべき?
私の所には、いろんな報・連・相が来るのですが・・・今回も、なかなか香ばしい話が上がってきましたので、本人の許可頂きまして記事としてあげさせて頂きます。
・出勤中に追突(過失は問題無く0:100)
・相手は法人の車両
・被害者は早々に任意保険に連絡するが、相手方が「今回は保険使わないで自腹で払います」と言い出す
・当然ながら車両は修理が必要で入庫。代車も発生する
・被害者はかなり腰が痛い
・自腹は物損も人身も・・・と言い出している
という前提。
相手が「保険使いません」と主張した場合、どうなるか?医療従事者側も対応に四苦八苦する事になりますので、良い例(?)として上げておきます。
①相手は法人車両?可能性として検討つくが・・・これは勘違いか?保険代理店が能力が低いか?
②「保険使わない」けどケガしている以上は治療はするべき・・・さて費用はどうすんの?「治療費は先に振り込みます」と言うが・・・
③「私の保険を使っていいですか?」・・・本気ですか?・・・
④見積もり出たら、やっぱり及び腰・・・
の4つで構成します。
①相手は法人車両?可能性として検討つくが・・・これは勘違いか?保険代理店が能力が低いか?
正直な所、医療従事者の方々は「交通事故=自賠責保険=高単価自由診療」という呪いにかけられています。
なので、交通事故の対応の話になると「自由診療でいかに治療費120万円からゲットするか?」という論調が先行され、原理原則が疎かになる事から
解決の為の「知恵」が働かない状態に陥ることが多いです・・・
これを私は「ジバイ病」と読んでいます。
辛口ですか?でも、間違っていません。
ケガをした患者さんが、医療従事者側の生半可な知識と勘違いで翻弄される事は、とても正しい事とは言えないと思っているので、ここは忖度なく出します。
前段のジバイ病が発動していると、この様な状況になった場合において「加害者側保険会社による任意一括請求対応」が常だったことから外されると混乱が生じます。
原理原則が大事だと申し上げているのは、まず「自賠責保険は加害者側の対人賠償が使用される」事を落ち着いて心に確認をします。
そう・・・自賠責保険が使える場合は、これは変わりません。
自賠責保険は使えない条件に当たらない限り、使えます・・・これが大事。
そして、健康保険を使おうが労災を使おうが、自賠責保険が最終的に払います。
ここは、これまでも申し上げてきました。
その上で、今回の加害者の与太を確認します。
保険を使わないと言っているのです・・・どうやら法人の車両とのこと。
そして加害者本人は、その会社の運行責任者・・・まぁ、立場かな?と思いました。
しかし、私は保険屋なので他の可能性を考えます・・・「あ、フリート契約だからか・・・」
法人など、車両を10台以上保有すると強制的に「ノンフリート」から「フリート」になり、それでしか契約できません。
簡単に言えば
・「ノンフリート」等級制で保険料が決まる
・「フリート」実際に事故で払った金額で翌年の保険料が決まる
となり、ノンフリートではノーカウント事故となる人身傷害の一時金でも、フリートでは評価されます。
ただし、このフリートの評価は保険料に対していくら払ったか?で算出されていきます・・・・
ここですね!相手が「保険使いません」と宣言していることに対して
保険代理店の説得というか、サポートが「???」となること・・・
それは・・・
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