恋愛映画その2 だから、秒速5センチメートルが好き

「ハッピーエンドの恋」とは何だろう?

①恋が叶うこと、②それが死ぬまで続く、ということだろうか。
これに当てはまりそうな映画はチャン・イーモウ監督、チャン・ツィイーのデビュー作「初恋が来た道」くらいのものだろう。

ほとんどの恋愛はハッピーエンドにはならない。叶わぬ恋、片思いや身分違いの恋、そして破局。
「マディソン郡の橋」、「ブロークバックマウンテン」、「ラスト・コーション」、「覇王別姫」、「アニー・ホール」、「サンザシの樹の下で」、「浮雲」、「あの夏いちばん静かな海」

恋を叶えたい、あるいは続けたい、と全力を尽くしたけれど、それでもダメな時。どうすれば「最高に美しい叶わぬ恋」にできるだろうかと思う。どうすれば「最高に美しい別れ」にできるだろうか。まるで映画のように。綺麗に美しく終わらせたい。たとえ恋は叶わなくてもそれだけは自分しだいでできること
 
人間はいずれ死ぬのだから、人生に訪れるものの中で終わりのないものは何一つない。すべての季節には始まりがあれば終わりがある。終わりがあるからこそ大切にしたいと思う。
だからこそ「美しい思い出」として心の中に「永遠」に残したい。自分の中に、そして相手の心の中にも

だから「秒速5センチメートル」が好き。「君の名は。」よりも
貴樹は最後に前を向いて歩き出したけれど、去っていった美しい過去を永遠に忘れることはない。上書き保存せずに、これからたくさんの美しい思い出を作って行くのだろう。

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