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クソ映画を観て一句詠む会『大怪獣のあとしまつ』

今日は珍しく、前回までとは違う人とクソ映画を見ました。

参加メンバー

A: クソ映画で一句詠んだことがある。
B: クソ映画で一句詠んだことがない。

『大怪獣のあとしまつ』あらすじ

人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、死んだ。国民が歓喜に沸き、安堵に浸る一方で、残された巨大な死体は徐々に腐敗・膨張を進めていた。爆発すれば国家崩壊。終焉へのカウントダウンは始まった。絶望的な時間との闘いの中、国民の運命を懸けて死体処理を任されたのは、警察でも軍でもなく、3年前に突然姿を消した過去をもつ1人の男…。彼に託された<使命>とは一体?果たして、爆発を阻止することができるのか――!?前代未聞の緊急事態を前に立ち上がった、ある男の”極秘ミッション”を巡る空想特撮エンターテイメントが、今、動き出す。

amazon prime video 大怪獣のあとしまつ

怪獣が「倒された後」の処理にフォーカスを当てた特撮映画。あらすじだけ読むと面白そうなんですが、2000件以上評価が投稿されていて☆2。超大型クソ映画ですね。

クソ映画を何本か経験して分かったのですが、映画の尺を認識した時点でSP(精神ポイント)の何割かがもっていかれます。人生の貴重な時間を、クソのために費やすという後悔が、まず最初に襲ってくるんですね。
今回の『大怪獣のあとしまつ』は2時間。ゆえに、開始SPは30%というところ。瀕死。

そして内容があまりにひどかったので、ざっくり感想も書きました。

感想

キレそう。

全ての台詞回しが不自然でつまらなくて下品。演技がどうこうじゃなくて脚本が悪い。むしろプロの俳優が本気で演じているからこそ、脚本の醜悪さが浮き彫りになってる。

コメディとシリアスの配分がおかしいんですよ。

怪獣映画って、人類には太刀打ちできない脅威に本気で立ち向かっていく大人たちのかっこいい姿が、どうしたって期待されるじゃないですか。

蓋を開けてみたら登場人物全員アホ

ペラペラの服で怪獣触りにいく特務隊員。場面にそぐわないセクハラを繰り出す首脳陣。前触れゼロのキスシーン。え?これ恋愛映画だったの?

死体処理を巡る真面目な議論も、5秒に1回に挟まるウンコとかゲロとかつまんねー下ネタのせいで頭に入ってきません。
放射能や細菌感染の問題がテーマになってるのに、何ら科学的な根拠のある対策案が出てこない。小学生が書いたSFって言われても納得できます。

もっとシリアスシーンをちゃんとシリアスしてれば、見れる作品になったのに……音楽も映像も俳優の演技も良いのに全部台無しです。

シン・ゴジラをベースにしたコメディ映画らしいですが、普通にギャグが滑ってて面白くなく、デウス・エクス・マキナのオチからも何も考察できることはありませんでした。
事前情報無しで見に行った特撮ファンを思うと涙が出る。

明らかに原発やらコロナやら元号発表やらのパロディが混ざってたんですけど、それもまた心底腹立つ。全体的に日本馬鹿にしてるよねって感じ。

あと映画内のキャラに先に一句詠まれてムカつきました。
「吹き付ける たびに冷つく 希望かな」 うるせー!!!

川柳

ふざけるな この映画自体 始末しろ

A「出さないほうがいいよこの映画」
B「これは暴言ですね」

忘れるな 客の気持ちの あとしまつ

B「最後のアレで気持ちがぐちゃぐちゃになった」
A「突然あらた君(主人公)が変身するシーンね」
B「僕たち視聴者の心のわだかまりをどうにかしてほしい」

まとめ

B「あの最後のシルエット、ウルトラマンだったのかな」
A「わからない」
B「真面目に考察するだけ無駄か」

クソ映画は考察してはいけない。



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