東急百貨店本店とマクドナルド駒場東大前店
2023年1月31日(火)19:00
東急百貨店本店の前にいました。
正確には、道路を挟んだH&Mのある島にいました。周りには大きなカメラを構えた報道陣がたくさんいて、高齢の夫婦がキャスターに向かって思い出を語っていました。
テレビニュースでよく見たように、拍手の中でエントランスのシャッターが閉まっていきました。
イムズ、山交百貨店、小田急百貨店新宿店本館
全国各地の愛されてきた百貨店が閉店していきました。閉店間際になると最後に一度見に行きたくなるものですが、あまり思い入れがない自分が行くのもなあという気持ちもあり、最後に足を運ぶことは無かったと思います。
その中で、今回の東急百貨店本店の閉店に関しては、自分でも立ち会う資格あるかもなって思わせてくれました。
東急百貨店本店の中に入ってる店の多くは高級ブランドで、学生にはあまり縁がなかったように思います。しかしながら、7Fにある丸善ジュンク堂書店には幾度となく通った思い出があります。
ここはバックナンバーの取り扱いが豊富でした。中学時代は海外サッカーに1番ハマってた時期で、付録のポスター目当てにサッカー雑誌のバックナンバーを探しにきた記憶があります。
高校時代は受験参考書をよく見にきていました。地方の書店だと参考書のバラエティが少ない点が教育格差の1つだということはよく叫ばれますが、首都圏で生活することのアドバンテージを高校生ながら強く感じました。また、進路選びに際しても、心理学ってどんな学問なんだろう、大学の数学ってどう違うんだろうという疑問には、その分野の棚に行けばおおむね満足できました。
大学に入って駒場に通い始めると、通う頻度がグッと増えました。ほぼ毎日東急百貨店の前を通るので、その流れで何も考えずにジュンク堂まで来ることが多かったです。たいていの場合は、本のカバー見てパラパラめくって知的好奇心を湧きたたせつつも、大量の積読を思い出し何も買わずに帰っていました。
進学して本郷に行ってからは丸の内オアゾの丸善がメインになってしまいました。こちらも広く、特に洋書の品揃えが豊富ですが、1階はサラリーマン向けという色が強いです。その点、渋谷のジュンク堂は中立的な雰囲気で、学生にとっては居心地が良かった気がします。
東急百貨店本店に行く前に、駒場に寄っていました。
目的のひとつは2食オムライスを食べに行くこと。
もうひとつの目的はマクドナルド駒場東大前店を最後に見るためでした。
5回ぐらいは行ったけど、正直これと言った思い出話はないです。ただ、駒場の飲食店が次々に閉店していくなかで、ここは残ると勝手に思っていました。行ったのは昼頃ですが、閉店を惜しむ人が何人か記念撮影をしていました。駒場キャンパスではマクドナルドの閉店の話をしてる人を何人か見ました。
閉店時刻は東急百貨店本店と同じく19時だったこともあり、閉店には立ち会えませんでした。
あとで閉店の瞬間の写真がTwitterで回ってきました。東急百貨店本店のように、報道陣が集まってフラッシュが焚かれまくるという感じではなかったですが、高校生や大学生ぽい人が多く集まっていました。ひとつのチェーンでありながらも愛されてたことが伝わりました。なんかローカルな温かさがあってこちらも幸せなフィナーレを迎えられていたのではないでしょうか。
東急百貨店本店跡地は再開発が決まっていますが、こちらはこの後どうなるのか不明です。新しく入る店がいつか閉店する時には、今日のように惜しまれるような店であってほしいとおもいます。
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