見出し画像

バカの壁

バカの壁 

この本は一時期話題になりました。

あのですね、目次に書いてある言葉だけで だいぶ面白いです。

例えば一章

話せばわかるは大嘘 わかっているという怖さ 知識と常識は違う 現実とは何か NHK
は神か 科学の怪しさ 科学には反証が必要 確実なこととは何か

↑ どれも短いセンテンスに分けられているのに濃くてとっても面白いです。例えば、天気予報とか確率の誤解これものすごくわかります。

脳の中の係数これもまた面白い。親父の話を全然聞かない子供にとっては、いくらエネルギーを使っても、情報の掛け算に0がかかってるから意味がないって(笑)

ここからは少し難しい話になっていきますが、例えば「共通意識のタイムラグ」 例えばそれが本当にすばらしいものだとしても、それを皆がすぐに理解はできず、理解するまでにはタイムラグがあるなんてお話が載っています。

それから、夜と霧という本が紹介されていて、人が生きる意、外部にある ということが書かれています。自分の中じゃなくて社会の中に自分が見出すというようなこと。なぜ生きるのかって、自分の中に探しがちなんですよね。 

他にもフロイトの無意識の事とか、脳の具体的な仕組みの事とか、日本教育の怪しさとか。

あとは、 the と a の違い。このお話も面白かったです。正直有名な哲学者プラトンのイデアの説明、どんな本読んでも納得がいかなかったのですが、日本には、この定冠詞と不定冠詞が理解しづらいんだそうですと納得。

説明するのがめちゃくちゃ難しい事を、読んでいてすっとはいってくるようなことばで説明されていくので、感動します。

一生のうちでずっと付き合っていきたい本です。