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大正時代の藍染生地で作ったマスク

私のライフワークの一つとして、知人の骨董店(現在は閉店)の店主から譲り受けたものをこの世に広める活動をやっている。

具体的には、古伊万里などの骨董(古をつけていいのは江戸前期までらしい。最近知った。中期以降は「ただの伊万里」)、国産ヴィンテージ食器、海外のヴィンテージ食器などをwebショップに上げて販売するというもの。

店主は「うつわへの愛」がダダ漏れで、検品したり、写真を取りながらも「やっぱりこれは売れないわ」ということが度々起こる。

そんな時は、なぜそう思うのか、そこまでしてこれを所有したい理由を問いただし、自分の知識を深めさせてもらう。


大正時代の麻に出会う


その一環として、日本の古い布、世界中から集めた「手仕事感いっぱいの布」を見せてもらう機会があった。

その中に、私が最近心を引かれる「藍染」も。

藍は日本人にとって馴染み深い染料で、日本が始まってすぐぐらいにタネが渡来し、人々はそれを育て、布を染め、身につけてきた。お茶して飲んだりしたし、江戸時代ごろには庶民の色として全国に広まった。

藍は消炎、解毒、止血など様々な効能がある(だから武士は鎧の下に藍染の服を着ていたらしい)。薬がなかった頃、私たちの祖先をきっとたくさん助けてくれた。

そんな藍染の麻、大正時代の手織りの生地を譲り受けたのである。


そこで、マスクにする


「藍染マスク」を検索すると、かなりの数の商品がヒットする。

藍の作用を考えても、マスクにはぴったりの素材。麻は目の詰まったコットンよりは少し涼やかで、深いブルーも目に心地いい。

子どもが生まれてから子供服作りにハマり、なぜか自宅にあったJUKIの職業用ミシンで服作りをしてきた経験と知識を活かしつつ、手作りした藍染マスク。形は色々試したものの、船底型と呼ばれる立体マスクを愛用している。

パターンレーベルさんが無料で配ってくれた「お出かけマスク」とか、プリーツを織り込んで作るものとか、あれこれ試してこの形。

口とマスクの間に空間がある方が、密着するよりちょっと涼しいから。

ちなみに内側には、これまた骨董店の店主から譲り受けた国産シルク。贅沢な一品である。



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