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生きる行脚

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大学3年生(2021年度)を1年間休学して、日本各地の漁師さん・農家さんのところで修行させてもらう旅、「生きる行脚」をしたときの記録。 これを読んでくれた人の心に火が点きますよう…
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#南伊勢町

生きるを感じる、漁村インターンシップ。|生きる行脚#1@三重

 休学を決めて1週間、一次産業の世界へ飛び込むと言ってはみたものの、その入口を探していた。  2月18日、朝。寝起きにボケーっとしながら眺めていた高橋博之さんの「歩くラジオ」、ゲストに秋田県最年少船長の佐藤栄治郎さんを迎えた中、高橋さんの中継先である三重から顔を出していたのが、今回お世話になった有限会社 友榮水産の橋本 純さんであった。  鯛と一緒に泳ぎたい!「命をいただく」感覚を体験したい! と思った。 また、ポケットマルシェのアプリの自己紹介には、 と書かれていて、

漁村インターンシップ(2回目)。|生きる行脚#延べ16@三重

はじまりも終わりも           「1年以内にまた来ます。」  ちょうど1年前の今くらいの時期(3月上旬~下旬にかけて)に阿曽浦を出発するとき、僕は言った。  三重県度合郡南伊勢町阿曽浦という場所は、もともとは無縁の地だったけど、今はちょっと特別だ。  1年間の休学ライフの「はじめの一歩」を踏み出した場所。  初めて漁師さんというそれまで出会ったことのない人と出会って、漁業っていう未知の産業に触れた場所。  偶然、普段は全く違う環境にいる学生と出会って、同じ時間を