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2月になりましたね。

 2023年最初の1ヶ月が終わりを告げ、2月になりましたね。

 2月は「如月(きさらぎ)」と言いますが、個人的にはこの日本の呼び方って好きです。
 「きさらぎ」という名前の由来には諸説あるそうです。

  • 旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)をさらに着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」

  • 草木の芽が張り出す月であるから「草木張月(くさきはりづき)」

  • 前年の旧暦八月にが来て、更にが来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」

  • 陽気が更に来る月であるから「気更来(きさらぎ)」(wikiより)

 なんとも風情があると思いませんか?日本の言葉って、美しいな。と。

 言葉の由来とか、もう定かではないものもたくさんありますが、古くからあるものを今一度見つめ直す時期なのかもしれないと思っています。

 話は変わるのですが、よく自己啓発系の話の中で、2月についてはこんなことを言われます。

 8割の人が「年始に立てた“今年の目標”を忘れている」

 今年こそ、ダイエットするぞ、と意気込んでスポーツジムに入会したけど、寒いし、おっくうになっていかなくなったり。月に1冊は読書をするぞ、とちょっと小難しい本を買ってみたけど、結局いつも通りスマホでマンガを読んでいたり・・・。

 誰しもそういうところってあると思うんです。

 新しい習慣を身につけようとすることや、意識を変えていこうとする時って、急に変えようとするとそれ相応の反動があって、“気が付いたら、今まで通りに戻ってました。”って普通にあるんですよね。

 どうしても人って「変わりたい」「変えたい」と思った時は、できるだけ早い結果を求めてしまうところがあるのですが、理想的なのは「気が付いたら、こうなってた。」的な変わり方の方が、戻ってしまうことも少ないのではないでしょうか?

 日本の言葉って、美しいな、と思うのです。と、冒頭で申し上げましたが、小さなことをコツコツと継続する、という意味の言葉に

「雨だれ石を穿つ」

という言葉があります。

 小学生の頃、当時は関西に住んでいたのですが、家族旅行で行った山口県の「秋芳洞」の鍾乳洞を見たときに、すごく感動したことを覚えています。
 家に帰ってからも、図鑑や写真が多い百科事典のようなものを引っ張り出して、あの不思議で神秘的な光景が出来上がるのを、読んでまたさらに感動した記憶があります。


山口県「秋芳洞」ライトアップされた内部

 地面の中の石灰成分が雨水に溶け、それが洞窟の天井から水滴と共に滴り落ち、天井には「氷柱石」床には「石筍」というかたちになっていく。
 一説では、石筍が伸びるのは500年で1cmだとか。そういうことを知ったうえで考えると、途方もない時間をかけて、自然が作り出した造形美なんですよね。

 日々の中では、大きな変化、小さな変化、そういったものがあります。

 「変わらないものはない。」という真実の中で、「変わらないもの」を頼りにするような、そんな生き方の中に人の優しさと哀しさを少し感じるのです。もちろん、どちらが良い、という話はなくて。

 変わろうとすること、変わらずにあろうとすること、成長しようとすること、維持していこうとすること。

 こういったことって、自分の意識がどうあるかで、意味や価値や評価って、簡単に変わっていってしまうもの。それは「相対的」なものなのかもしれないのだけれど、相対性の中にある一つの自分という確かな絶対性を、僕はどこかで持っていたい。そんなふうな思いが静かに、そして絶えず自分の内にある。

 「四季」は巡り、春になればまた桜が咲くのだろう。

 毎年、同じように咲き誇る桜を見たときに、「いつもの春と同じ」と感じるのか?そうではないのか?

 まだ、寒い季節は続くけれど、四季を楽しみながら、自分の気持ちのうつろいも、感じられる自分でありたいと思っているのです。

 さて、2月。

 もう一度、「今年、実現したい」と思ったことを、もう一度見つめ直してみよう。

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