身体・経済・精神　３本柱の健康

2021年・・新しい年を迎えましたが、例年のようなおめでたい空気感は
あまり味わえません。

昨年の春前から始まった新型コロナに対する対応は、収束する方向どころか
先の見えない状況に陥っています。

その中で私達はどういうスタンスで今年を過ごしていけばいいのかを考えてみたいと思います。

心身の健康を維持するうえで、肉体・経済・精神は深くかかわりあっています。
どれか1つが大きくかけることがあれば、健康だけでなく、生命の安全や幸福までも脅かされてしまいます。

このコロナ禍での肉体・経済・精神についてそれぞれ大切なことをお話ししていきます。

肉体的には、なんといってもコロナに感染しないにこしたことはありません。
しかし、毎日防護服を着て生活できるわけではないので、注意するにも限界があります。

となると感染しても無症状・軽症ですむ。仮に症状が出ても回復できる。さらに今回のコロナでやっかいなのは後遺症が続くということなので、それが残らないようにする・・そう望みます。

当たり前のことですが、普段の健康状態が、コロナ感染状態の命運を分けて
います。

多くの人が感染させない・感染しないということを重要視しています。
もちろんそうならないようにマスク・手洗い・うがい・ソーシャルディスタンスなどは基本して大事です。

しかし、自分の健康力を上げる・・・
例えば、野菜を多くとる・ファーストフードや加工食品を減らす・積極的に運動する・身体を冷やさないような工夫をする・呼吸法で肺を鍛える・・
こういったことをコロナ対策として取り入れよう！と心がけている人は多くはいないと思います。
むしろ、こういったことから目を背けたいがために、「コロナは怖くない～」とか「ワクチンができるまでのがまん、がまん・・」といった風潮さえあるように思います。

健康力を上げるのは、コロナ対策のためだけではありません。
今からの生活の質をあげることになるので、本来は、もっと真摯に取り入れる必要があるのです。

そして、経済に関して。
大企業のリストラや中小企業・自営業の倒産や休業。日本だけでなく世界的な規模でみても、今後の見通しが甘くないことは誰もが感じとっているでしょう。

置かれている立場によって経済のダメージは、違いがあります。
これからの経済状況に何となくの不安がある、もしくは大きく変革しなければいけない状況にある、または本当に危機的状況かもしれない・・・

何にも考えなくても大丈夫！という人以外は、変化を起こすために、何かしら対策を考えたり、行動を起こしたりしなければいけません。

その時、現実をしっかりと見つめる・アイデアを出すために考える・情報を集める・冷静に判断する・自暴自棄にならない・新しいことに取り組む勇気をもつ・・などたくさんの要素が必要です。

こういったことを支えてくれるのが精神。
どのような状況下にあっても、不安とか恐怖とか怒りとか、そういった感情にとらわれてしまうことなく、安定した情緒を保っていられることは、とても重要です。

それがないと、意欲・判断力・行動力・忍耐力などさまざまな力が欠乏していきます。
平時であれば、それでも問題なく生活できるのでしょうが、コロナ禍の今の
有事では、死活問題にかかわってきます。

そして、ループしていきますが、その精神を支えてくれるのが、身体の健康力なのです。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」といわれる所以です。
誤解されることがあるので「健全な肉体」について説明をします。
今何かしら病気があれば、または血圧が高いなどの問題があれば、健全な精神は保てないの？という話になります。

逆にどれほど健康オタクで、身体を鍛え上げていても、精神的に問題がある場合も多々あるわけです。

つまり「健全な肉体」の「健全」という定義があいまいなのですね。

この場合の健全は、健康診断をして何の問題もない！日常生活を問題なく
過ごせるといったものではありません。
痛いところがないとか、少々走っても息切れしないとか、そういったことでもありません。

生きている以上、身体は老化にむかっているので、誰しもが昨日よりは健全ではなくなっています。
しかし、積極的に身体を動かすとか、身体が必要としている栄養を摂取するとかマッサージやストレッチで疲れを癒すなどを行えば、老化するスピードを遅くすることができます。

たとえば一流の職人やアスリートは、使っている自分の道具の手入れを怠らないといいます。
自分の生活や仕事を支えてくれるのが道具です。

普段から使っていれば、その道具も傷んだり、擦り減ったりするでしょう。
それを少しでも長もちさせるように、あるいは、使い勝手がよくなるようにと手入れをします。

肉体も同じです。
私達は活動するために、この肉体を必要としています。
「道具」にあたいするのがこの「肉体」だとすると、手入れをしてあげて
当然ということになります。

本当の道具と違って、代わりになるものはないのですから。

話を戻すと、「健全」な肉体というのは、このように手入れ・メンテナンスをしっかりと行って、少しでも活動しやすいような状態になっていることを
さします。
または、不健全な状態から健全な状態に移ろうとしている状態のことです。

風邪をひいたとして、それが悪化している時は「不健全」で、治っている
過程は「健全」だと言えます。

言うまでもなく、このような健全な肉体を支えるものは健全な精神であり、さらに健全な肉体が健全な精神を生むという循環につながります。

このように肉体・経済・精神はつながりあっており、本当の健康・健全を考えると全てが合格ラインになっていなければなりません。

その中で、今日からすぐにできることと言えば、肉体を手入れすることです。
健康のために何か1つでも実行してみましょう。
それが身体のエネルギーを高め、経済やより高い精神性につながっていきます。
そして、自分の人生の質を高めること・幸福へとつながっていきます。

2021年・・落ち着きどころが見えない情勢の中ですが、私達は自分にできることをこなしていくしかありません。
自分の人生を支えてくれるのは自分の肉体です。

身体を慈しみ、鍛え、健全な状態を作っていきましょう。
そして、苦難がやってきても乗り越えていけるだけのパワーを作っておきましょう。