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がん・治療方針が家族で食い違うとき

医学がすごいスピードで進化したことは喜ばしいことです。

そのおかげで「生」の可能性が確実に高まりました。

そのおかげで1つの病気に対しても複数の治療法があり、それらから選ぶことができます。

治療が難しいものであれば、同じ疾患でも医師や病院によって、治療方針が変わるぐらい治療法があるということです。

しかも、私たち素人が手軽に様々な情報を入手できるようになり、自分たちで治療法を探し、選ぶことができる時代でもあります。

ひと昔前なら、医学的なことは専門家である医師に「すべてお任せします。よろしくお願いします」

で済んでいた話が、自分たちにも、選択・決断の自由と責任が与えられることになりました。

それはよい面もある一方で、玉石混交の情報の中から、自分たちにとって必要なものを選び、自己責任で決断しなければならない負荷となり、迷い・不安・悩みへとつながります。

そして、意見の相違は医師と患者間だけのことではなく、患者本人とその家族、また、家族と親類など、どこででも起こりうることとなります。

近年よくある悩みは、西洋医学治療とそれ以外の治療についての意見の相違です。

ここでいう西洋医学とは一般的な保険診療・それ以外の治療とは伝統医学や民間療法・代替治療などをさしています。

他にも、保険診療以外で、先端医療や免疫療法などをあわせると選択肢はどんどん増えていきます。

この中で、たとえば、患者本人と家族(親類)の意見として

・医師に任せておけばいい

・保険診療の対象から選択する

・県外など、あらゆるところから情報を得て、治療の選択肢にいれるべき

・抗がん剤・手術・放射線などは身体への負担が大きいのでしたくない

・西洋医学と他の治療法を組み合わせる 

・費用がかかっても先端医療を取り入れるかどうか

・積極的に治療するのか、しないのか

このように選択肢が多いのは、いいことですが、その分、迷いも多くなります。

そして、患者本人とその家族に意見の相違がある場合、お互いにストレスを抱えてしまう状況になりかねません。

抗がん剤は危険だから、絶対にしてほしくない(したくない)という思いに対して、抗がん剤をしようという医師の意見は尊重すべきとか、標準的な治療は受けてほしい(受けたい)という意見。

このように真っこうから対立してしまうこともあります。

治りたいという切実な思いの本人と、治ってもらいたいという家族の必死の思いがぶつかりあうと、信頼関係が崩れることにもつながりかねません。

そもそもお互いに、持っている情報・価値観などに違いがあるのは当然ですが、よりよい治療のためには、同じ方向を向いていく道を探さなければなりません。

そして、基本姿勢は、患者さん本人の意志を尊重すべきだと考えます。

もちろん、他の意見は主張してはいけないという話ではありません。

選択肢の一つとして考えてもらうために、いろいろな治療法や情報を提案するのは大事なことです。

ただ、いかなる時も最終の決定は、本人にあるということ・どのような決断をしても、周囲の人たちはそれを応援していくという姿勢を、崩してほしくはありません。

周囲の人からしたら、それはちょっと・・・と思える治療法などであっても、本人がそれを信頼して、取り入れたいのであれば、その方法が一番治癒力を上げるかもしれないのです。

人の身体は、遺伝・体質・環境・・など1人として同じ条件の人はいないし、同じ人であっても、昨日と今日の自分では外観はともかく中身は変わっています。

つまり、絶対的な正解というものはない。

その人にとって、いい結果がでるものが「正解」になります。

周囲の人たちは、患者本人の意志・治る力を信じて、見守ってあげるしかありません。

その中で、応援できること、手助けしてあげられることを行うしかないのです。

これは食事療法などにも当てはまります。

食事療法も本当に数多くあり、何が本当にいいかの判断は、「本人の、その時の状態」次第で決めるしかありません。

どれほど、世間がいいもの・根拠があるものだといっても、体質はまったく人によって異なるので、効果には違いが出ます。

たとえば玄米が優れているとよく言われますが、うまく消化できない体質の方もおり、その場合は逆に体調を崩します。

また、その食事を始めて、当初はいい感じだったものが、だんだんと負担になってくることもあります。

経過とともに、その人にとって、過不足を調整できたのなら、その食事はもう必要ないものになるからです。

このように、何がよくて、何がいいものでないかは、当人以外に決められるものではありません。

ですから、冒頭にお伝えした治療法の選択においても、本人が「自分にとっていいと思われるものを選択できる」環境をつくってあげるという形が一番です。

そして、決めた治療法に対して、ストレスなく安心して取り組んでもらうことが、最大の効果につながります。

周囲の人達は情報の収集・提供などアドバイスをすることはあっても、自分の価値観を患者本人に押し付けたり、それを選択しないことを非難したりすることのないように心がけて、見守り、励ましてあげることが望ましいと考えます。

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