EUにおけるCE。サーキュラーエコノミーパッケージ(CEP)について
2015年12月にEUにおいて経済成長政策の中心にサーキュラーエコノミーが据えられたこれをサーキューラーエコノミーパッケージという。
EUでは新たな資源を必要とせずに既存の商品や有休資産を活用することなどによって環境負荷と経済成長をデカップリング(分離)させる取組である。
主な行動指針について
・HORIZON2020(ヨーロッパの研究と革新的開発を促進する為のフレームワーク)から6.5億ユーロ以上、EU構造基金から55億ユーロの財政支援を行う。
・食品廃棄物削減のために、共通の測定方法の開発、賞味期限表示の改良、「2030年までに食品廃棄物を半減させる」というSDGsを達成する為のツールの開発を行う。
・EU単一市場の経営者の信頼をさらに得るため、二次原料の品質基準を開発する。
廃棄物についての主な主要なEU目標
・2030年までに、EUの自治体の廃棄物の65%をリサイクルする
・2030年までに、EUの包装廃棄物の75%をリサイクルする
・2030年までに、埋め立てられる自治体の廃棄物を最大10%削減する。
・分別収集された廃棄物の埋め立てを禁止する
・再利用を促し、産業の共生(ある産業の副産物を別の産業の原料に変える)を刺激するための方策を具体化する
備考として2017年1月には行動指針における実施状況についての報告書が発表されており、2016年8月に食品廃棄物削減の為のプラットフォームを設立している。