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数秘術と確率の話

今回は、数秘術は0か100かで捉えるものではないという話です。

うちで数秘術データを扱うとき、細かい説明を省いて人気を集めているYouTuberには1さんが多い(添付画像)などと説明することがあります。

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数学的に見れば集計数44人というのはサンプルとしては少な過ぎます。適当にサイコロを振ったとしてもこれぐらいの偏りは生じるもので「たまたま1の目が多かっただけでしょ?」と考えるのが普通です。

Excelなどで乱数を発生させてやってみると分かりますが、添付画像程度の偏りなら何度かやっているうちに似たような分布になることがあります。

いろいろな分野を集計してきましたが、確率の法則を超えるほど数字の偏りがある数秘術データは見たことがありません。

とはいえ、数秘術の観点からすると数字の性質と現実のデータが無関係とも考えにくく、

確率の法則を破らない範囲内で
YouTuber→人前に出る(=1の性質)
など、各分野でいかにもそれっぽい数字が多くなる仕組みがあるように見えます。

数秘術はまったくの無意味なものでもなく、なおかつ数字にこの世を支配する力があるわけでもないと考えるのが自然で、あえて詩的な表現をすると数字は宇宙の機嫌を損ねない程度にこの世の出来事に紛れ込んでいるという印象です。

ついでに言うと個人的には「数秘1の日に生まれたから1の性質を持った」というよりは「1の性質を持つ人が数秘1の日に生まれてくることが多い」と説明するほうがしっくりきます。(…が、これに関しては何のデータも持っていないので自分はそう思っていると言うに留めておきます。)

話を戻すと、1さんだから必ず人前に出る運命にあるということではありませんし、YouTuberの例のように1さん以外は人前に出てはいけないということでもありません。

「私は運命数1なのに引っ込み思案なんですが…」という人もいますが、数字が絶対の法則でない以上、当然あり得ることです。それで困っているのでなければ無理に数字の性質に合わせて目立とうとしなくても構いません。

数秘術はうまくいっている時には必要のないもので、自分の考えではうまくいかないときにヒントを与えてくれるものです。

当たり/ハズレで片付けるのではなく各数字の特徴を知っておくと、1さんなら行き詰まった時などに「もしかしたら自分にも埋もれている才能があるのかもしれない」と思い切って人前に出る選択をしてみたり、違う運命数で人前に出て苦しい思いをしてきた人なら「実は自分の持ち場はここではなくて、違うやり方のほうがスムーズに行くんじゃないか」と別の可能性を考えるなど、別の視点に立ってみるときなどにも役に立つでしょう。

やっぱり数字は関係ないという結論に至る人もいるかもしれませんが “確率的には” 人生に数秘術を取り入れて損はないと思います。