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日本小児精神神経学会認定医にオレはなる! 症例報告どうすればいいの!? 子どものこころ専門医についても言及するよ

はじめに

 こんにちは! ぽろにあです。

 今日は、【日本小児精神神経学会認定医】になるための対策について、実体験をもとにお話しますよ!

 これも、なかなか情報が出ていないんですよねー。やはり認定医数が少ない資格は情報が乏しい

 その前に、まずはこの資格について説明します。

 【日本小児精神神経学会認定医】は、その名の通り日本小児精神神経学会が認定している認定医です。平成22年11月からこの認定医制度は実施されており、その趣旨は高い専門水準を有する子どもの心の診療医の要請にあります(学会ホームページより引用)。その人数は令和3年時点で250~300名程度のようです。レアですねー。

 子どもの心の診療関連の資格はいくつかあります。私の知る限り列挙すると、
(A)日本小児精神神経学会認定医
(B)日本児童青年精神医学会認定医
(C)日本小児心身医学会認定医
(D)子どもの心相談医
(E)子どものこころ専門医
 となります。 

 (A)は本稿で説明するものです。
 (B)は結構メジャーですね。日本児童青年精神医学会も歴史と伝統がある学会で、児童精神科を志す人のうち、精神科を基盤とする医師は(B)を、小児科を基盤とする医師は(A)を志向する傾向にあります。(B)は2021年10月現在422名いるようです。(A)よりちょっと多いですね。

 ちなみにぽろにあは精神科を基盤にしておりますが、日本児童青年精神医学会は、認定医申請に研究論文あるいは学会報告が1回以上必要という点でちょっとハードルが高く感じられたので、日本小児精神神経学会のセンで行くことを決めました。名前も「小児精神」の方が一般的にわかりやすいかな? なんてことも感じました。認定医申請については論文学会報告以外の事項は似ていて、会員歴5年とか症例リスト、症例報告((A)も(B)も3例)などが必要になってきます。

 (C)については(A)や(B)よりもちょっとマイナー? になって、この2022年の時点では134人の認定医がいるようです。詳細は割愛します。

 (D)は日本小児科医会が作っている制度で、日本小児科医会の正会員であることや小児科専門医であることなどが求められているので、精神科基盤の先生では取得は困難ですから、本稿では割愛します。

 (E)は、2014年に日本小児精神神経学会・日本児童青年精神医学会・日本小児心身医学会・日本思春期青年期精神医学会の4学会が共同して「子どものこころ専門医機構」を立ち上げ、2015年より認定を始めた新しい資格です。簡単に言えば(A)~(C)の上位資格となります。これについても本稿の最後に言及しようと思います。

 さて、いよいよここからは、日本小児精神神経学会認定医を志したぽろにあが、認定医を取得するまでの実体験をお話していきます!

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