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2024 6/15-6/16 備忘録

普段違う場所で、違う生活を営む人たちが規格化されたサイリウムカラーに還っていく瞬間。
誰もが負けじと掲げる光の先にはそれぞれの物語があった。


大音量の曲と歓声に全身の細胞が踊ってしまうような感覚。
音が質量を伴ってのしかかってきた。
凝り固まった心身が会場の熱気に溶かされて、自分として形を保っていたものがじわじわと壊れて、周囲との境界線が曖昧になる。
あの日はわたしも確かに、音楽の一部だった。


ステージでキラキラと誰よりも輝く大好きな人。
どんな時にもしゃんと伸びた背筋。
不意に見せる狂気的な目つき。
いつもと変わらないにこにこ笑顔。
遠くにいても心臓の真ん中あたりにまっすぐ届く歌声。

偶発的に出会う全ての瞬間に心を狂わされて、しばらくの間脳の処理が追いつかなかった。
ただしっかりと見続けることしか許されなかった。
今も消化しきれていない場面がたくさんある。

見えないところで計り知れない努力をしていることを知っているから、
せめて見られる時はずっと目を離さずにいたい。
知らないことだらけだけど、柔らかくて強い人です。



そこにいた命の数には不相応なほど、徹底された沈黙。
ただただ広がるしんとした無限の空間。
あの静寂は愛だったのか。
それとも、暴力だったのか。



五月雨のように止まることを知らない、大好きな人たちからの愛とありがとう。
金色のシャワーみたいだった。
あんなに澄んだことばに出会えるなんて、この世界もまだまだ捨てたものではないのかもしれない。
そして彼女たちの目線は、わたしには見えない先の方を向いている。
これ以上何を望むのかわからないほどに完璧に思えたけれど、
皆が目指す先があるのなら、見えない何かに期待して、どこまでもついていくよ。


たくさんの感情と、脳裏から離れない光景と、肌で感じた熱量と、空気と、正体のわからないフワフワしたものと。


言語化を選ばないのが正解なのかはわからないけれど、下手に言葉にして陳腐な思い出を自分の中で再構築してしまうのにも納得できないから。
言葉にできないもどかしさも含めて、この二日間で見たもの、聞いたもの、感じたもの、感じなかったもの、感じたけど自覚できていないもの、を、まるっとぜんぶ愛したい。



櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 ーGo on back? ー IN 東京ドーム
完走おめでとう



いつか東京ドームでライブを見ること、ずっとずっと夢だったので。
連れてきてくれてありがとう。



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