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「Closure」楽曲解説!M2「hollow」編

どうも、prewordsのGt,Vo佐藤です。先日公開した「metamorphose」編ですが、多くの人にご覧いただけてうれしい限りです。本日は引き続き、M2「hollow」について解説していきたいと思います。以下の参考楽曲リストもあわせてお楽しみください。

M2「hollow」

【楽曲の制作背景】

「hollow」は2019年3~4月ごろに作った曲。当時は速い曲が全然なかったので、書かなきゃという気持ちでガッと書き上げました。ただ早いだけではなく、ポストパンクの性急かつタイトな雰囲気も出したくてバンド初の16ビートを採用。

ただポストパンクっぽい曲を書いてもつまらないので、きっちりシューゲ感も出すことに。中途半端だといやなので、マイブラぐらい過激にいきました。(僕のギターに関してはAメロ以外ファズ踏みっぱです)

余談ですが、この曲のプロトタイプは前にやっていたバンドですでに存在していました。当時は知識不足で上手く形にできずお蔵入りしていましたが、prewordsで納得できる形になったので万々歳です。現在ではライブでもよく演奏する曲になりました。

【制作時にこだわったポイント】

この曲を作っている時、ひたすらDIIVにはまっていました。リードギターに「リフをとにかくDIIVみたいにして!」とお願いした記憶があります。(まんまはいやと言われたので、本人の手癖も加わりなんだかんだ今の形に落ち着く)

また、無機質な雰囲気を作り出したかったこともあり、夏botさんからスネアとキックのトリガー音源をもらいました。トリガーを採用していない2020年リリースのシングル版よりも、より雰囲気が出ていると思います。(聴き比べれば一目瞭然)

あとはラストのサビのファズの質感にはとくにこだわりました。各弦楽器帯の帯域を聴き比べてなんども取り直しては試していた記憶があります。岩田さんのアドバイスもあり、イメージしていた音の壁を構築できました。

【歌詞について】

この曲の歌詞はM1「metamorphose」と世界観を共有しており、同じディストピアの中にいるような設定になっています。

ただ、歌詞を見ればわかるんですがM1「metamorphose」と比べると、圧倒的に追い詰められているのが違いです。同じ世界にいるのに「metamorphose」の主人公とは、見えているものが大きく異なっています。

確実に死に向かって突き進んでいるので、どこまでも救いがないですね。(今改めてみるとめっちゃ暗いですねこの曲の歌詞!!!)

【この楽曲の聴きどころ】

この曲の聴きどころとしてまず挙げられるのは、なんといってもギターのアルペジオリフでしょう。このリフがなかったら、この曲は成り立たないといってもいいぐらい印象的です。疾走するビートとうまくかみ合ったナイスリフ。(イメージとしてはDIIV × People In The Box × THE NOVEMBERS)

あとは、イントロの轟音パートで心をつかまれる人も多いと思います。バッキングとリードで音域を棲み分けしており、より聞き心地のある轟音パートを作り出せたと自負しています。夏botさん、岩田さんにも手伝ってもらいながらイメージ通りの音が出せました。

おかげで2020年に出したシングル版よりも、さらにエグみのあるノイズに仕上がっています。

【さいごに】

M2「hollow」の解説はここまで!

「hollow」が収録されている1st mini album「Closure」は、以下のリンクから試聴が可能です!ぜひタップして、聴いてみてくださいね!

次回のコラムでは、本作で最もダークなナンバーであるM3「funeral」を解説します!お楽しみに!

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