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「Closure」楽曲解説!M5「alstroemeria」編

どうも、prewordsのGt,Vo佐藤です。本日はアルバム内でもひと際さわやかなポストパンクナンバーであるM5「alstroemeria」について解説していきます。以下の参考楽曲リストもあわせてお楽しみください。

M5「alstroemeria」

【楽曲の制作背景】

「alstroemeria」は2019年の7月ごろに作った曲。Radioheadの「Bullet Proof ... I Wish I Was」を弾き語りイベントで演ったのが作曲のキッカケです。(カポでキーを変えてはいるものの、コード進行はほぼ変えてません。)

最初はしっとりとした曲だったのですが、ドラムのポタキさんが「ポストパンクっぽい速い曲を叩きたい!」とTwitterでつぶやいていたのを拝見。急遽、方向性を変更しました。

硬質かつ、早い8ビートの曲を作りたいと思ったので、以下の楽曲を参考にしています。

とくにRadioheadの「Weird Fishes / Arpeggi」のアルペジオで曲が進んでいく感じはかなり参考にしました。でも、曲構成が日本人っぽいのと。リバーブが深めにかかっている影響もあり、そこまでRadiohead感を感じさせない曲になっています。(スミスも結構参考にしたけど、スミス感もあまりない…)

アルバム内では唯一明るい雰囲気のある曲で、一種の清涼感さえあります。アクセントをつけるという意味で、上手く作用してくれている楽曲ですね。

【制作時にこだわったポイント】

さわやかな雰囲気のある曲なので、さらに清涼感を出すためにサビのみアコギのストロークを入れています。その結果、よりサビ感を出すことに成功。

あと「Closure」制作で夏botさんの提案もあり、ギターにコンプレッサーを本格的に導入しました。他の曲でも採用していますが「alstroemeria」では、コンプレッサーの影響がより顕著になっています。

コンプレッサーはスタジオにあったベリンガーのものを使用。かなり音の角が取れるエフェクターで癖が強かったのを覚えています。このコンプのおかげもあり、かなり80年代っぽい音になりました。(このレコーディング後は、Syrup16gの五十嵐隆の影響もありDyna Compを導入)

【歌詞について】

この曲の歌詞の書き方としては、M1「metamorphose」M2「hollow」と似たような書き方を採用。曲を書いていて頭に浮かんだ風景をそのまま歌詞にしました。

この作品の中では、珍しくはっきりと男女のことを歌っています。今振り返るとディズニー作品の「眠れる森の美女」っぽいですね(子供のころに1度見たきりなのにね…)


【この楽曲の聴きどころ】

この曲の聴きどころは、陰と陽の移り変わりだと思います。Aメロでは少し暗い雰囲気がありますが、サビで一気に開ける感じが出ています。この曲が持つ二面性を楽しめるようになっているのではないかと!

作品内だとニューウェーブ寄りの曲になっているのもポイント。リバーブ量を減らしてよりギターの原音が聞き取りやすくなっています。上手く他の曲と差別化できたので嬉しかったです。

あとは、ラスサビのギターアルペジオも必聴です。1サビ、2サビは両方ともギターストロークですが、ラスサビのみ高音弦を用いたアルペジオフレーズを入れています。こうすることで、ラスサビ感が出ていて個人的に好きです。清涼感も感じられるフレーズなので、より曲が引き立つ要因になったと自負しています。

【さいごに】

M5「alstroemeria」の解説はここまで!

「alstroemeria」が収録されている1st mini album「Closure」は、以下のリンクから試聴が可能です!ぜひタップして聴いてみてくださいね!

次回のコラムでは、本作品の最後を飾るM6「path」を解説します!お楽しみに!

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