パリのガイドブックで東京の町を闊歩する(1)まだ歩きださない　著者：友田とん

京都のガイドブックで京都を歩く
ニューヨークのガイドブックでニューヨークを歩く
東京のガイドブックで東京を歩く
パリのガイドブックでパリを歩く
あたりまえの旅の仕方だ
けれど、あたりまえの歩き方同士の道すじが交差することは決してない
ガイドブックどうりの行き先しか導き出せない
それがあたりまえなのだ
人びとは目的地を求めてガイドブックを片手に歩くのだから

パリのガイドブックで東京の町を歩くことは間違った作法に違いない
けれど、間違えることによって交差するリアルとの接点に真の面白さがあるのではないか？
そんな唯一無二の体験を求めて、著者・友田とんは愚直に真剣に間違え続ける
そして、パリのガイドブックを片手に表参道のルイ・ヴィトンを訪れるかもしれないし、
歩きだした「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」をたよりにパリの町を闊歩する日が来るのかもしれない

まだ歩きだしてはいないけれど