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【社説】モラルを「学べない」

[執筆 仮想通信社代表 ジョン欠地王]

私は落胆した。私はかつてとある日報で「人類は学ぶことを止めた」と書いたが、今回は本当に学びと言う歩みを止めているのではないだろうか。愚の骨頂である。

勇気ちひろさんに宛てられた「にぃに・ねぇね」を騙った者からの手紙。内容は

これはにぃに・ねぇねの総意だ。もちひよこさんを裏切るな。貴方はAPEXしかしてないじゃないか。3Dとかも私たちに支えられてできたんじゃないのか。もうみんな配信に来なくなっている。飽きたからもうしないはおかしい。友達=APEX欲求を満たすためにいる訳じゃない。誰に向かって配信しているの?もっと努力しろ。

といったものです。

荒唐無稽で愚鈍かつ稚拙な文章で、自己を「貴方のため」と称して正当化し、今回の話とは無関係な人を引き合いに出して「貴方の配信への姿勢はおかしい」だの「私の言うことを聞け」だの「貴方の配信は間違っている」と連呼し続けた上に「人を楽しませる努力をしろ」と支離滅裂な構成の上、最後には無責任かつおこがましくて利己的な結論を出す。怪文書としか言いようがない。

ライバーの意思・希望をないがしろにして、馬鹿にし、間違ってるの一点張り。

本質は先日のみれロア論争となんら変わってなく、いかにリスナーの「モラル」意識に変化が起こっていないことを示している。

かつて伝えたように我々の使命は「ライバー至上主義」だと私は思う。ライバーを推しているのならば、「ライバー」を絶対にして不可侵と捉えるべきである。

我々は彼ら・彼女らの配信活動を見て、これまでになかったライバーの世界観を見させてもらっている。私もこうしてライバーの世界観に深く考えさせられている。

そして新世界には秩序が必要である。

では、その秩序は誰が決めるのか。
リスナーではない。ライバーだ。

ライバーが作り出した新世界に我々は「居させて」もらっている。ライバーがいてこその「リスナー」なのである。そのためライバーが右といったものには右と言う。これが我々の有るべき姿ではなかろうか。

また、今回勇気ちひろさんに対して「晒さなくてもいいのでは」との声もあがっている。だかしかし、彼女の感じる重い責任感を考えるに、それを看過できなかったのではないか。ここは憶測の域ではあるし、それこそ今回の手紙の著者の様かもしれないが、察して欲しい。

毎度のように引用するこの「たぬさん資格」。この資格に合格するよう多くのたぬさんは日々努力している。我々もこのようになれるのではないか。たぬさんはしている。我々もするべきだ。

人は喜んで望むものを信じるものだ。

古代ローマのユリウス・カエサルの言葉だ。心が高ぶっているとき、この言葉を思い出して冷静になる。それだけで傷つけたくない推しを傷つけずにすむのではなかろうか。

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