見出し画像

個人でプレスリリースを出す方法(私見)

に、プレスリリースを出す人や、YouTuberやeスポーツ選手は

リリースが出せるのか?って話をしました。



その後、ツイッターでこのようなコメントを頂きまして…



もしかして、リリースを出したい個人の方がいて、

なおかつ私の記事で「やっぱ駄目か…」なんて思われないかと考え、

思わずこの記事を書いております次第です。


基本的には私の意見や実体験を元にしておりますので、

世界の常識や通例とズレがある可能性もありますのでご了承ください。

ただ、個人でも出すことは可能です。

出すための話や、出せないケースも含めて改めて記載します。


有名な有料配信リリースは「法人名必須」


最初に、やっぱりという話をしておきます。

有料配信サービスを検索すると出てくるサービスは

基本的に「法人名」が必要です。



ちなみに、最後のPRワイヤーさんは配信前に入会審査もあります。

ただし他のサービスが「法人名」を求める一方で、

「法人・団体名」としているあたりが「企業だけじゃない」と言えます。

先の記事でも書きましたが、やっぱり「企業向け」なんですね。


ただ、ここで終わらないのが今回の記事です。

個人やサークルでもリリースを出す方法ご紹介します。

ただし、あくまでも「個人的な手法」も含みこれらが日本中、

または世界中に通用するものではないのでご了承ください。


1.法人を設立


YouTuberの方がよくやられているように思います。

先日紹介したリリースでも、やはり活動するYouTuber名義で

法人を設立され、リリースはその法人名義で出されておりました。


2.法人に所属


アスリートやタレントさんなんかはこちらが多いかもしれません。

また、個人で活動するインフルエンサーの方もそうですね。

例を出すとまたYouTuberですが、UUUM(ウーム)さんとか。


3.スポンサー等、関連法人名義で出す


コレも意外と多いんですが、スポンサー企業や

関係する法人、組織名義で出すケースです。

例えば「〇〇株式会社はeスポーツ選手の…さんと契約しました」とか。

「◯◯(法人)はインフルエンサーの…さんに商品提供します」とか。


私もサポートするアスリートについては、

この方法でプレスリリースを出しております。

もちろん、法人にはリリースに関する責任が発生しますが…


また、法人に限らず「市」とか「県」といった行政のケースもあります。

過去の例ですが大学とのJVがリリースを出す際に、

どうしてもJVの名前(法人名)が広まっていなかったので、

大学と交渉し大学名義でリリースを出したところ、

多く取材を受ける流れとなりました。

やはり「どこからリリースが来てるか?」というのもありますし、

その当時大学とのJVが流行っていたのも大きかったんでしょう。

このケースは企業ですが、個人でも「大学と」は可能なはずです。


4.何かしら、有名になる


有名になるきっかけとしてリリースを使いたいのに、

元も子もないこと言いやがって!って感じがしますが、

例えばツイッターでバズるだけでも、取材依頼が来たりします。


面白い動画を投稿しただけで、それがTVに採用されるため、

TV局から連絡が来るってのも耳にします。

私がPR戦略の立案をしていた美容系の方の例だと、

特定の場所(足と腕とか)を徹底的に極めた上で、

検索ではWEBもブログも動画も上位表示になっておりました。

最初はネットメディアの取材が入った後、

深夜番組や最後はゴールデンタイムの番組からオファーがあり、

気がつけば「有名な人」になっておりました。

現在は法人化されていますが、取材時は「個人」です。


5.社会的信用や信頼関係を築く…コツコツと


ツイッターでもコメント頂いた事ですが

社会的信用や信頼関係というのは重要です。


先に紹介したサービスや、多くの無料系のリリース、

メディアの窓口が「法人用」になっていますが、

メディアの取材に関していえば「法人個人問わず」もあります。

また、あくまで記事を作る、リリースを受け取るのは記者の方で、

決して「個人だから絶対にダメ」なわけではありません。


上記3や4でメディア掲載実績を作ってみたり、

例えば専門誌や専門メディアに向けて情報発信もありでしょう。

全国区の新聞だと記事化のハードルは大幅に上がりますが、

例えば地方紙だと「地方ネタ」を探していたりしますし、

全国紙ほど毎日多くの情報が来ないので取材などに

繋がるケースもあると思います。(実際にありました)


また、私の肌間ですが地元のフリーペーパー等は、

地元ネタを探しており、なおかつ時事ネタなどが絡めば、

比較的採用されやすいように思います。

例えば「〇〇市初のeスポーツ選手、県大会へ!」とか、

「〇〇町の魅力を発信するYouTuber誕生!」なら、

ローカル+時事ネタとして扱われる可能性があります。


メディアの傾向として、他で採用されると次も採用されやすくなります。

この後記載しますが「信用」の部分が付くからでしょう。

ですから、個人の場合は最初から「CNNだ!」とか狙わずに、

地元のメディアと仲良くしてくのもポイントだと思います。


他にも第三者が見てわかる数値データを用意することです。

例えばSNSのフォロワーだったり、YouTubeの動画だったり、

eスポーツなら「大会のサイトで結果が確認できる」も重要です。


メディアが「信用」を重視する理由


最後に、どうしてそこまでメディアが「信用」を重視するか、

なぜ「個人」はダメで「法人」を求めるかという話です。


まず、先に紹介したサービスのリリース転載でいうと、

人によるチェックが省かれ、登録した情報が、

リアルタイムで記者に送付されたり、

WEBに公開・転載されるケースも考えられます。


WEBのメディア(ブログ等)は記事の修正が可能ですが、

新聞や雑誌、他社が管理するメディアの修正は困難です。

また、記者宛に送ったメールの修正は尚更です。


もちろん「先ほどのリリース、訂正します」と連絡は可能ですが、

転載サービスの多くは「掲載されたリリースの削除不可」ですから、

企業によっては「修正のリリース」を出す羽目になります。

そうなればリリースを出す企業はもちろん、配信した企業、

更にはリリースを掲載した企業の信頼に関わります。


昨今、ブログや独自メディアで情報発信がしやすくなりましたし、

企業の「オウンドメディア」はすぐ情報が公開でき、修正もできるので、

気軽に「間違えたら後から修正しよう」ってケースもあれば、

時に「指摘されたから削除」なんてケースもでてきます。

もちろん、大企業であれば編集者がおり誤字脱字さえ許されませんが…


しかし、一度発行した新聞を「回収」は出来ませんし、

店頭に並んだ雑誌だって同様です。

「月一回は回収・訂正する新聞」とか信用出来ないでしょ?

「毎日、昨日のニュースをお詫びする番組」とかも怖いでしょ?

だからこそ情報やその情報源の信用が重要なわけです。


著名人の学歴詐称等が問題になったりしますが、

メディアには「取材した側の責任」があります。

ツイッターでも記載しておりますが、法人の場合は、

登記の際に個人の確認が行われておりまして、

法務局が「法人登記するため」の調査はするわけです。

ですから偽名や年齢詐称は出来ないわけですね。


また、いざ何かが起きた際にも代表者は住所が明かさていますから、

法人はもちろん代表者に対する責任追及や訴訟も可能です。

一方の個人は、SNSの情報や名刺の偽装は可能です。

「取材受けたければ、住民票ください」とか

「実印と印鑑証明持って取材に来てください」なんて言いません。

法人であれば法人名義、所在地から登記情報を見ることが出来ますし、

例えば代表者や住所が違うなどは、その時点で見つけられるわけです。


結果、リリースを出すには一定の信頼が必要であり、

誰が見てもわかる信頼の基準として「登記された法人や団体」が

プレスリリース配信の条件になるわけです。


可能性はあるし、時代は変わります


なんやかんやでハードルが高そうなプレスリリースです。

ただ、時代が変化している時であり、今は大きな変化が来ています。


今まで「発信」はメディアなど一部に限られましたが、

ネットを通じて「個人」が発信できるようになりました。

タレントは「限られた人」だったのが、ネット上では

ある日突然「スター」が誕生することだってあります。


既存のプレスリリース配信サービスこそ「法人向け」ですが、

記者単位であれば「個人でもOK」は十分考えられますし、

何より「取材したい理由」「伝えたい事実」があれ良いのです。

外から見ていたら「法人向け」に見えますが、

実際に問合せて見るのは一つかもしれません。


ただ、再三書いておりますが「取材してもらう側」です。

「時代が変化してるから、俺を見ろ!」とか、

取材がないから「あのメディアは時代に取り残された」と

言うのは間違っていますし、その考えは危険です。


採用されなくても腐らず、真摯に実績を求める。

そして、並行して味方となるメディアを見つけることで、

最終的には個人でもリリースが出せるようになったり、

そもそも「取材が増える」という可能性を持っているわけです。


またまた長くなりましたが、

以上「個人でプレスリリースを出す方法」でした。

もしみなさんが「こうしたらうまく行った!」があれば、

noteへのコメントでもツイッターでも構いませんので、

教えていただけると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?