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プレスリリースの出し方

プレスリリースは誰が出すのか?って話をしました。

また、YouTuberやeスポーツ選手は?って話もしました。

さて、次にどうやってプレスリリースを出すか?って話をします。

私が思うに現在3種類の出し方があり、2種類の目的があります。


はじめに出し方三種類を1~3でご説明し、

2種類の結果をA、Bでご紹介したいと思います。


プレスリリースの出し方1:リリース用窓口等に送付


中小企業でも今すぐできる手法の一つです。

メディアはプレスリリース専用のアドレスや、

窓口を設置されているケースもあるので、そこに送付します。

メールアドレスだけだったり、専用フォームがあったり、

メディアによっては「広報部へ」なんてケースもあります。


注意したいのが「問い合わせ窓口」と「受付窓口不明」です。

よく「新聞社だからどこでもいいだろ!」と言う方や

「きっと担当部署にまわしてくれるから」って人がいます。

が、窓口がある以上は会社の部署が違うケースもあり、

時に、オフィスだって違うなんて場合もあります。

「スピード」もですが「記者との関係」も重要なリリースなのに、

迷惑メールの如く送りつけるのは正直よろしくありません。


この場合、ひと手間かかりますが問合せ窓口などから

「リリースを送りたいのですが、どちらにお送りしたらよろしいですか?」

と聞くのが良いでしょう。受け付けていない場合もありますが、

基本的にはどうしたらよいかを教えて頂けます。


余談ですが、(趣味でやってる?)スポンサー獲得の際も

私はよくこの方法で問合せを入れます。

正直、上場企業や世界的な企業でも意外といけまして、

担当者の方から折り返しを頂き、資料を送付した上で、

後日MTGになったケースは数え切れません。

もちろん、それ以上に断られてますけどね!


メールだとどうしても「相手の様子」が無視されるのですが、

画面の先には人がいるのを忘れないようにして、

専用窓口か、わからない場合は聞いてみましょう。

また「受け付けてなくて当たり前」ぐらいの気持ちだと、

いいかもしれません。


プレスリリースの出し方2:配信サービス


中小企業でも今すぐできる手法、第二弾です。


世の中にはプレスリリースの配信サービスがあります。

有料、無料がありますが、どちらもオススメです。


有料の場合、多くは独自の記者リストをお持ちで、

事前に「〇〇プレスからリリース送ります」という許可を得ております。

要は先の「どこに送ればいいですか?」とか窓口探しを終え、

なおかつ継続的なリリース配信で関係を築いてくれているんです。

また、多くの提携サイトに「プレスリリース」として転載してくれます。

これはまた後ほど話しますが、一つの目的でもあります。


では、無料だとどうなのか?

無料リリースの多くは「転載」がメインになります。

また、一部は許可を得たのかリリース受付窓口に送付をします。

ただ有料版ほどメンテナンスがされていないケースも有り、

担当者まで届いていないと言われるものもあるので注意です。


有料版で高価な物になると、毎年担当者を確認した上で

ジャンルごとに配信する記者、部署を変更してくれます。

また、他社が提携出来ていないメディアなども持っており、

「プレスリリースの大波」がこないブルーオーシャンに向けて

リリースを出せるというメリットがあったりします。

が、少々お高いです。


プレスリリースの出し方2:記者クラブへ持ち込み


最後は記者クラブへの持ち込みです。

最も効果的じゃないかと思う一報、注意も必要です。


記者クラブという団体があり、この団体でリリースを受け付けています。

記者クラブごとに場所はもちろん、扱う内容も異なるので、

詳しくは「記者クラブ 一覧」とかで確認してみてください。

また、一部の記者クラブは民間企業お断りのケースもあるので、

必ずネットの情報だけに頼らず、電話で確認した上で

リリースを持ち込むようにしてください。


なお、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでご紹介しておきます。



リリースの出し方は上記の3種類が主なものになります。

次に、得られる結果というか目的というかが別れるので、

それを二つご紹介したいと思います。


結果A:取材からの記事、番組化


プレスリリースの目的の一つがメディアにより

取り上げてもらって「記事」や「番組」になることでしょう。


よく「TVは終わった」「新聞は売れない」「ネットの時代!」と

言われてますが、正直まだまだ効果は抜群です。


インターネットは便利なんですが、主に「必要な情報」だけです。

例えば私も愛用するYahooニュースでも、

一番上のトピックスこそ万人向けですが、それ以下は個人向け、

要するに「個人の趣味趣向に合わせて」ニュースが表示されます。

私向けは「スポーツ」「車」「ビジネス」「金融」なんでしょうね、

基本的に美容やイベントのニュースは出てきません。


一報でTVや新聞はまんべんなく情報が提供されます。

スポーツの後に事件・事故、その後は地方のイベントの話しだったり…

出張で地方に行くと更にローカルな話がニュースになっています。

こうして情報をまんべんなく伝えてくれるのがTVや新聞の強みです。

また、雑誌などもそうですが「信頼性」が高いとも言えます。

私もこうして情報発信しておりますが、所詮は個人です。

TVや雑誌、新聞となれば記者がおり、ライターがおり

校閲、編集など多くの人が携わり情報をまとめています。

結果、情報の信頼性やその裏付けなどもしっかりと用意されます。


少し長くなりましたが「多くの人に伝える」とか「信頼性」では

まだまだTVや新聞、雑誌に取り上げられることが重要であり、

プレスリリースはその可能性を持つ広報活動と言えます。


結果B:外部サイトへの転載、拡散、SEO


もう一つの結果は外部サイトへの転載です。

有料で配信するプレスリリースのサイトを見ていると、

良く「提携メディアに掲載!」などと書かれています。

また無料のタイプでも同様の表記があったりします。


これは、提携しているメディアの「プレスリリース」というカテゴリーに、

自動的にプレスリリースが転載されることを意味しています。

正直、サイト全体やトップページのPV/UUを表記して

「◯億PVのサイトに転載!」ってのは「やりすぎ」と思いますが…

実際に転載されると少なからず情報が拡散されますし、

その記事がSNSを通じて拡散されるケースもあります。

また、メディアによってはプレスリリース自体も、

自社のSNSアカウントで更新通知を出しているケースもあります。

少なからずSEOの効果もあるため、定期的に出す業者もおります。

ただし、SEOについては微々たる効果な上に

記事は日々増えて、古いのから消されるケースもあるので、

決して「SEOのためにプレスリリースだ!」はオススメしません。

一時的な対策にしかならない可能性が高いです。


なお、このリリースが見られているか?はすぐにわかります。

「営業電話が増える」という悪い意味での効果が出るんです。

多くはWEB制作や広告系の案内です。

おそらく業界の方は見ているのかもしれませんが、

多くは「リリース見て電話する営業」です。

これも「拡散した結果」と受け入れるしかありません。


やっぱ無料リリースは駄目なのか?


最後に、配布系のリリースや無料の物の話です。


先程「営業電話が増えるだけ」と言いましたが、

決してそれだけではありません。


私のリリースから何度もYahooニュースや産経ニュース等に

記事化されたり、地方局や全国ネットのTVから取材もきております。

が、基本的には無料系のリリース配信サービスと、

リリース受付窓口への送付によっての結果です。

掲載のためにはあれこれ知恵を振り絞りましたし、

決して一通二通のリリースではないのですが、

無料だって効果は出るということです。


SEOじゃありませんが「読む人の気持ちになって良い記事を」が

プレスリリースにも言えるんだと思います。


プレスリリースを送るのは記者の方ですが、

更にその先には多くの視聴者の方がいます。

ですから、今伝えるべきことを相手の立場で書くことです。


プレスリリースの書き方を調べると必ず出るのが


自分都合の宣伝・セールスみたいなリリースはNG

根拠の無い(薄い)データ、主張はしない

第三者目線で書く


なんて事がよく言われています。

が、リリースの添削をさせて頂くと、大抵はNGタイプです。

正直、このタイプのリリースでは有料版や高額な配信サービスを

使ったとしても記事化することはほぼないと思われます。

繰り返すことで「この会社、駄目だ」と思われかねませんし、

最悪「迷惑メール」扱いにされたら最後です。


一方で、社会性や地域性に富んでいるものや、

時代にマッチしているなら無料や窓口から送っても

他のリリースに埋もれず記事や取材に繋がる可能性がありますし、

実際に、その結果を目にしてきました。


ですから有料だからいいとか、無料だから駄目とかはいいません。

大事なのはまず「リリースを見る記者の人」を意識し、

更に「(記事化された際に)その先にいる視聴者」を意識することです。

その上で、何度かリリースをだしているうちに、

ニュースサイトのリリース欄以外に掲載されたり、

取材へと繋がっていくんだと思います。


プレスリリースは決して大企業、上場企業だけのものではありません。

個人的には地方の中小企業ほど活用していただきたいし、

アスリートや「個人」で活動される方にもぜひと思います。

前回「個人は基本無理」ぐらいを書きましたので、

次回は「個人でもいける方法」を記載したいと思います。


気がつけば3,000文字越えておりました…

最後までお読み頂きありがとうございます。

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