No6　🧮〜非接触型は果たして効率的か？

非接触型もいいことばかりじゃ無い、、、

行きつけのcafe

テーブルに置かれているQRコード、、、。

“オーダーはこちらのQRコードからお願いします、、、
　　　　一度にオーダーしていただければ一緒にお持ちする事ができます、、、”

フロアスタッフはそう言ってすぐにテーブルを離れていく。

コロナ禍になって間も無く導入された非接触型注文システム。

「出来るだけ触れ合わないようにする、会話をしなくても済むようにする」
思えば変な話だが、コロナ感染拡大防止の為にと様々な要請も考慮した上に導入を図ったのだろう。
もしかしたら、このシステムでスタッフ不足を補えるのではないか？？？
そんな思惑も頭の隅にあったのかもしれない。

既にコロナ対策が有耶無耶になった今、その目的は“非接触型”から“効率化”に変更されたのだろうが、、、果たして効果はいかに。

非接触型は効率的か？

超人気のこのcafeは平日でもモーニング、ランチの時間帯はかなりの行列。
寒い冬もお構いなし、特に連休や夏休みの時期はキャリーケースを片手に
並ぶ若い女性やカップルなどで朝早くから行列ができる。
そして今年は外国人観光客が非常に多い。
コロナ禍以前の風景にようやく戻った感じだ。

で、効果は如何に？

cafeの店長いわく　
　“うーん”どっちもどっち、、、です😅

多めのポーションとなるこの店のメニュー、、、
初めての客はポーション具合を知らずにオーダー。
いざ料理が運ばれてきてびっくり！
テーブルに乗り切らない、、、なんて事もあるらしい。

お客様側のオーダーミスもあったりする。
してないつもりが注文ボタンを押してしまっていた、、、。
そんな時は二度手間になってしまう。

私などは我がままで、例えばパンケーキは通常３枚なのだが、、、
１枚でバター無し、粉糖とメープルのみ、、、
そんな注文を “口頭” でするが、QRコードからではできない。
これは常連だから許される？
そうではなく本来どなたにでも対応すべきだろう。

　　量はどのくらいですか？
　　減らせますか？
　　これ抜きでお願いできますか？
　　これを追加できますか？
　　などなど、、、こんなやり取りは不要なやり取りなのか？
　　少し寂しく思うのは私だけだろうか、、、😅

従来、客とスタッフの何気ない会話のやり取りは店の好感度を客側に伝える絶好のタイミングでもあったはず、、、もちろんその逆もあるのだが。

オペレーションの行き詰まりはあるけれど、、、

店側にとって、案内を済ませればあとはアプリの仕事、、、
一見して効率良く思えるが実際は色々ある。
注文は二の次で会話に夢中になっている、つまりオーダーまでの時間が長いことから滞在時間が伸びているという悪循環。
“２番のオーダーがまだない、、、”
そんなオーダー管理を誰かが注意深くしなければならない事もある。

超人気店のため一度案内をしてしまうとそのテーブルへの注意は次から次へ別に向けられフロアスタッフは右往左往で大忙し。
とてもオーダー有無の確認などできっこないだろう。

順番待ちが100あるとしたら何割のお客様が他に流れるか、、、
テーブルの回転率が上がらなければそれだけ待ち時間は増え、他へ流れる確率は高くなる。
しかし物理的解決方法はない。

通信速度の問題もある。
お客様のスマホの通信速度によってはQRコードからのメニュー表を閲覧するのに時間がかかってしまう事も考慮する必要がある。
Free wi-fiを設置していても同じことが起きるという。

それでもポジティブだ、、、

一方でポジティブな面は何か？

・画面で閲覧するメニューはリアルで綺麗。
・英語表記と画像が不自由なく閲覧できるので外国人観光客などの接客ストレスが
　解消された。

確かにSNSが盛んな今。
特にリアルで綺麗なメニュー画像はお客様により訴求し売上に繋がるだろう。
外国人観光客にもウケがいいことは想像できる。

他にも、メニュー変更やメニュー入れ替え、その日の限定的なお知らせ等々、、
今までより利便性が高くなっている事の方が多いのかもしれない。

では、非接触型システムを導入するべき店はどんな店か？

導入を検討している？
ならば、本当に必要か？、、、じっくり検証してみよう

👉　No7 　🧮〜非接触型システム　事前の検証　につづく