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子供たちが英語を覚えるまで その2

大泣きの初登校が終わってからの続きです。

ESLが始まる

Day 2です。学校へ行ってくれるかすごく心配でしたが、日本人がいることに安心してか渋々ですが出かけました。その日から、国語(English)や社会(Social Studies)等、英語ができないと難しい授業の時は正規のクラスを出てESL(English as a Second Language)の部屋で英語を集中的に習い始めました。たまたま同レベルの子供がいなかったので、マンツーマンでみっちり勉強させてもらいました。
まずはPhonics(フォニックス)。はじめに母音と子音の発音を勉強しました。その後、母音と子音、子音と子音等の組み合わせによる発音の変化のルールを勉強していたようでした。そうすることにより、文字を見ただけでどのように読むのかが分かるようになるそうです。2−3週間後には自分の子供が“pool(プーゥァ)”と発音するのを聞いて、本物のガイジンみたーいと驚き、何回も発音してもらい喜んだものでした。

Phonicsの次には、絵本やオーディオブックを使って先生と一緒に読む練習を始めました。日本と比べるとアメリカの小学校はよく本を読むなぁと感心したことを覚えています。そう言えば、ESLが必要でない生徒たちも先生に一人づつ呼ばれ本を読む練習をしていました。読む本のレベルが上がるたびに子供たちは大喜びしていました。また授業の最後には先生の読み聞かせの時間もありました。

レベルが記されている本の例

その頃、私もESLの教室でのボランティアを始めました。教材の準備が主な仕事だったのですが、時間の合間にESLの先生とお話しできるチャンスがありました。先生にどうすれば英語の上達が速くなるのかと質問してみました。先生が言うには、とにかくネイティブのお友達と遊ぶことだそうです。大人になってからの英語習得についても同じなんだと教えていただいた気がします。生きた英語に常に触れるという事。

そろそろESL卒業

私たちが住んでいた家の向かいに同じスクールバスで通う同じ学年の地元の子がいて、放課後や週末によく遊ぶようになりました。その頃からどんどん英語が上達していきました。たまたま日本語で遊べるお友達が歩いて行ける範囲にいなかったのが逆に良かったのかもしれません。親にとっても子供のお友達と英語でコミュニケーション取るのは少々ハードルが高いですが、子供も頑張ってるのだから私たちも頑張らねば。

ちょうどその頃、季節は冬で雪が積もるようになりました。学校では休み時間に校庭にある小さな丘で子供たちは雪ぞりをして遊んでいました。それがうちの子にとっては楽しくて楽しくてしょうがなかったらしく、くるっと丸められるシート状のそりを毎日持って学校に行ってました。お友達とそり遊びをしながら会話していくうちに英語も伸びていったんでしょう。

下敷きみたいなソリ

ESL卒業

結局、2ヶ月ほどでESLを卒業できることになりました。早い卒業でした。以降は普段通りの授業を受けて英語もどんどん進歩していきました。
振り返ってみると、本人も言ってましたが、英語で話すお友達と遊んだのが一番英語の上達に役に立ったそうです。

その3に続く…

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