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ベッドテーブル戦争!?入院生活を劇的に変える"置くか置かないか"の攻防~ウェルビーイング観点で入院を最適化する⑳

オープニングメッセージ:
あなたの入院生活、ちょっとした工夫で快適度が倍増するかも!?
ベッドテーブルの使い方をめぐる患者と看護師の熱い笑戦いから、最高の入院ライフのヒントが見えてくる!

入院中のベッドテーブルの使い方とルールについて、
ウェルビーイングの観点から考えてみましょう。

移動に制限がない、空間認知能力に支障がないこうした入院患者さん以外は、それほど問題にならないかもしれないニッチなトピックです。

とはいえ、入院患者共通してベッドテーブルは患者の生活の質を向上させる重要な要素です。適切に使用すれば、患者の自立性を高め、快適な入院生活を送るのに役立ちます。

しかし、テーブルの上にものを置くことを制限されるケースもあります。

この制限に関しては賛否両論があります。

制限派の意見としては、安全性の確保や整理整頓の必要性が挙げられます。物が散乱して床にまで散乱していると転倒のリスクが高まり、緊急時の対応も遅れる可能性があります。これは問題であり、入院患者だけで管理しきれない場合、喫緊ならヘルスケアスタッフ、見舞い時でよい程度であれば家族・友人の協力が必要でしょう。

一方、反対派は患者の自由と快適性を重視します。
長期入院患者にとって、身の回りの物を自由に配置できることは精神的な安定につながります。特に、移動制限があり、ベッドから床頭台に手が届かない、移動が難しい場合、目の前にあるベッドテーブル、ベッドサイドテーブルといった「ちょっとしたテーブル」の便利さも無視できません。

ウェルビーイングの観点からは、
患者の身体的安全と精神的満足のバランスを取ることが重要です。

もちろん、ヘルスくケアチームが緊急対応するときに、そのアイテムを置く場所を求めて、ベッドテーブルにスペースを求める場合もあるでしょう。
また、食事の時にはトレイをおくことも想定できます。

複眼思考で考えるなら、例えば、必要最小限の物は置けるようにしつつ、定期的な整理整頓を促すなどの compromise が考えられます。

結論として、画一的な物言い、特に看護師・ヘルパーさん目線だけではなく、患者の状態や病棟の特性に応じて柔軟に対応することが、患者のウェルビーイング向上につながるでしょう。

コミュニケーションが大事、でも一番の問題はヘルスケアチーム中で価値観と対応のばらつきにあること

看護師・ヘルパーさんと患者が対話を重ね、互いに納得できるルールを作ることが理想的です。そのうえで、話がすすむのが理想です。しかしいちばんの問題は、味方とおもっているヘルスケアチームの中で申し送りがされていない、申し送りがされていても価値観が違う、そもそも人として不適なスキルセット・マインドセットが紛れ込んでいることもあります💦

入院タイミングはもちろん、病棟や部屋移動のたびに、患者のプロファイルは、ヘルスケアチームに都度共有しているようです。

患者の状況、具体的には「移動に制限がある」「認知症など空間認知能力にサポートが必要」こういうケースに「ベッドテーブル移動するときに、テーブルからモノが落ちたら面倒だから、ベッドテーブルに物置かないで」という言葉の暴力に近い言い回し、または、”無言でベッドテーブルから床頭台にモノを移動する”といった合意なく”モノ”を隠すような行為はいかがなものかと思います。そういう事例に遭遇した場合は、適切な方に、適切なタイミングで状況を共有します。 本来であれば、その場で、その本人と話しをして解決できれば良いのですがそれがかなわない場合、組織的に別の方でも同じような状況が頻発している場合にはその場のナースステーションの長に話をしてもなにも変わらないかもしれません。

安心安全ではなく患者のウェルビーイングが脅かされていることを改善するように行動、具体的には、病院もよりますが”相談課”(第3者が担当されているのが望ましい)やソーシャルワーカーさんに報告と相談を起こさないといけません。

これは残念ながら実体験に基づく話です、いずれにせよ患者が入院加療しているのは、症状治療が目的であって、人生の修行ではありません。笑

人生に理不尽は起きます。でも、入院加療時は治療に専念させることができればと思います。

今一度、拙NOTE”【日野原重明先生の看護のこころ】:看護のマインドセットを進化させる~ウェルビーイング観点で入院を最適化する⑨”に立ち戻り、看護の心と使命」に基づいて、看護師・ヘルパーさんはじめ病院側ヘルスケアチームがウェルビーイング観点で入院を最適化するための具体的なステップと戦略のもと、日々の入院患者のケアをしていただけると、患者が安心安全でウェルビーイングが確保された入院生活をおくれると、家族としても安心して入院加療をサポートできます。

~ご参考~

【日野原重明先生の看護のこころ】:看護のマインドセットを進化させる~ウェルビーイング観点で入院を最適化する⑨
https://note.com/premier12/n/n10559c691e28

[1] ベッドテーブルは、一括ロック・解除機構とキャスター直進機能を ...



[2] ストレス軽減!ウェルビーイングを高める長期入院の整理整頓術とトンマナ~ウェルビーイング観点で入院を最適化する②



[3] [PDF] ベッドの安全使用マニュアル
http://www.bed-anzen.org/data/use/bed_anzen.pdf

[4] 東北大学病院「ウェルビーイング」宣言


クロージングメッセージ:
入院は辛いけど、ちょっとした工夫で楽しく前向きに過ごせるはず。
あなたなりのベッドテーブル活用法、ぜひ見つけてみてください。
そして、その素敵なアイデアをみんなでシェアしましょう!

なにかと入院患者は孤独になりがちです。
なかなか思い通りにいかないと、治療することどころか、退院後の人生ですら嫌気がさしてしまうことがあります。

現代は、SNSがあります。直接の対面だと、距離感が難しい場合でも、デジタルコミュニケーションならできやすいことがあります。
例えば、一部で活用されている事例を、これは私が長期入院していたときの話ですがご紹介します。

入院患者の孤独感を軽減し、SNSを活用して情報交換や交流を促進することは、入院生活の質を向上させ、退院後の生活に希望をつなぐ重要な取り組みです。以下に、具体的かつ段階的なアプローチを提案します。

  1. 現状把握と環境整備

  • 病院のWi-Fi環境を整備し、患者がSNSにアクセスしやすい環境を作る。

  • 患者のSNS利用状況や希望を調査し、ニーズを把握する

  1. SNS利用の促進と教育

  • 高齢者や不慣れな患者向けにSNS利用のサポートセッションを開催

  • プライバシーや情報セキュリティに関する注意点を説明

  1. 病院公認の患者コミュニティの構築

  • 病院公式のSNSグループやページを作成

  • 同じ病気や症状を持つ患者同士のグループを設立

  1. 情報交換の促進

  • 定期的な情報交換会やオンラインイベントを開催

  • 治療法や生活の工夫に関する体験談の共有を奨励

  1. 医療スタッフの参加

  • 看護師や医師が定期的に情報提供や質問回答を行う

  • 患者の不安や疑問に対して専門的なアドバイスを提供

  1. 退院後の継続的なサポート

  • 退院後も利用できるオンラインコミュニティを維持

  • 定期的なフォローアップセッションを実施

  1. 対面交流との併用

  • SNSでの交流と、同じ病棟での対面交流を組み合わせる

  • 病室訪問や共用スペースでの交流イベントを企画

  1. 家族との連携

  • 家族もSNSグループに参加し、患者を支援する体制を作る

  • 家族からのメッセージや写真の共有を促進

  1. 心理的サポートの提供

  • SNS上でのピアサポートグループを設立

  • 専門のカウンセラーによるオンライン相談サービスを提供

  1. 成功事例の共有と改善

  • SNSを活用して回復した患者の体験談を共有

  • 定期的にフィードバックを収集し、システムを改善

このアプローチにより、入院患者は孤独感を軽減し、情報交換を通じて前向きな姿勢を維持できます。また、退院後の生活に向けた準備や心構えを整えることができ、より円滑な社会復帰につながります。SNSの活用は、従来の入院生活の枠を超えた新たなつながりと希望を生み出す可能性を秘めています。

[1] 総合病院における入院患者同士の交流の実態
https://www.kango-ji.com/journal/download/files/32-2-2.pdf

[2] https://panasonic.co.jp/ew/pewnw/switch-times/well-being/501016.html


[3] https://www.karindoh.or.jp/section/sub4/nursing/nursing-recruit-message/


[4] https://www.cteph.jp/topics/symposium/symposium-06/


[5] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201223/k10012780631000.html


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