そして乳首をむしり取られる日々

夜間授乳の際、ベビーは目が覚めているわけではない
真っ暗闇の中、目も明けずにふにゃふにゃと泣き喚いているだけである

当然、日中のように意思の疎通など図れないから
暗闇の中「ちゅっちゅ」と鳴る口にそっと乳首を含ませてあげるのだ

これが、滅茶苦茶痛い

生後半年を過ぎ、噛む力も強く、歯も生えかけてきた
暗闇の中で「この乳首を離すまい」と必死に力いっぱい噛みついてくるので
当然、日中のような穏やかさ、アイコンタクト、会話、手加減はない

そして、満腹になり飲み終わる際には
力いっぱい噛みついたまま、顔をぶんっと横に向け、乳首を噛みちぎらんばかりに粗末に扱う

相手はそもそも目が覚めておらず、無意識下の出来事なのだから
叱っても声を上げても決して学ぶことはない、不毛なやりとりが続く