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なんで結婚したんだっけ?




子供が欲しい

「あーーーー子供が欲しい!!!」

父が他界して2年後の37歳の時。
母親と愛犬との二人+1匹暮らし。母とは特別仲がよいわけではなく、
贅沢な暮らしでもない。けれど平穏な日々を送っていた。

私はそれまで働いていたコンサルティング会社を辞めて
自宅でアロマサロンをする!という名目のもと何となく日々が過ぎ、
ただの家事手伝い状態になっていた。

彼氏なし、子供好きでもない。
なのに、本能なのか??自分の内側から
子供がほしいという熱い思いがふつふつと上がってくるようになった。

幸い、ウソみたいに、
その半年後に出会いがあった。
そのまた半年後には結婚が決まった。
そして入籍後2ヶ月で妊娠。

順風満帆とはまさにこのこと!

この奇跡は偶然なんかじゃない。はず。
「空の上には生まれる前の赤ちゃんの魂がいる。」という趣旨の本を読んでからというもの、
「赤ちゃんお願い!あなたのパパを連れてきて!」と毎日、空の上の赤ちゃん(今の娘)にお祈りしていた。

この一連のウソみたいな幸運はそのおかげだ、と今でも本気で信じている。


彼との出会い


とあるイベントにコーチング体験ブースで出店していた私。
彼はイベントのサポートスタッフとしてサンドイッチを販売していた。
白いシャツにジーンズ姿の彼はまさに爽やか青年風だった。

少し恥ずかしそうにしている様子からは、人慣れしていない印象を受けた。

イベント終了後。
知り合いの主催者から彼を紹介された。

彼は不定期で小さなイベントを主催しているとのこと。
人脈を広げたい!新しいことをしてみたい!と思っていた当時の私はその翌週に開催されるというイベントに参加した。

その時も初対面の時と同じく、一言二言、言葉を交わしただけだったが
爽やかな好青年という好印象は変わらなかった。

お互いの名刺を交換していたので、
メールのやりとりをするようになり、
ほどなく、二人で会うようになった。

正直、ルックスも中身も「嫌いではない。変な人でもない。まぁいいか。」くらいのかなり広めのストライクゾーン内。

話はそれるが、生れも育ちも関西の私。
小学生のころは、毎週土曜、下校してからのお昼ごはんは必ず
「吉本新喜劇を見ながら」と決まっていた。

大学時代は、
人を笑わせる才能のある女友達の芸(?)を
見よう見真似で吸収した。

今でも好きなお笑いはボケと突っ込みの王道漫才。

こんな私なので当然、彼の話にはオチが欲しいところ。
しかしそれはかなり高度な技術を要するということは重々承知している。
なのでオチがないのは目をつぶることにした。

にしても
30歳手前の男性が、
自分のことばかり話しまくる一人よがり節には
少々嫌気がさした。

こちらの様子や返答は全く視野に入っていない。

でもまぁ多分、場を盛り上げようと必死なのかな?
もしそうなら、その必死さも
健気さなのかもしれない。。。と思うことにした。

私も彼も、
その時は互いの気持ちを確認していなかったので
とにかく自分といて楽しいと思ってもらいたかったのだろう。

彼の全く笑えないしょうもなすぎる話(笑)に私は必死に作り笑いをした。
彼は彼で、ネタが尽きたのを隠すがごとく同じことを何度も繰り返していた。

私は物凄い笑顔でこう思った。
「この人の話しょうもないなー。私の顔も見ないでとりあえず話すことに必死やん。。。」

とは言っても私はもう、話し下手でもなんでもいい(!?)とりあえず子供が欲しいのだ。広めのストライクゾーンでも入ってるならいいではないか!

というわけで可もない不可もないこの男性を夫とすることに決めた。
出会いから入籍まで半年というスピード婚であった。

結婚した理由

もうお分かりだとは思いますが念のため、まとめを。。。

私が結婚した理由。
それは「子どもが欲しい!と思った時期にたまたま出会ってまぁこの人でいいかなと思ったから。」

この答えをきいて
「なんてひどい奴だ!」と思われる方もいると思います。
(文章だけ読んだら私もそう思います。)

でも、きっかけはあくまできっかけ。
それで幸せに暮らしているなら何の問題もないのだ、と思います。

はてさてその15年後の今、我が家はどうなっているのでしょうか?
それはまたの機会に委ねます。
最後までお読みいただきありがとうございました。









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