「弱い」米軍は大規模紛争に対処できない/The Cradle
【「弱い」米軍は大規模紛争に対処できない】
- 深刻な徴兵制の危機と、即応態勢と能力に関する点数の低さにより、米軍の3大兵科すべてがロシアと中国に遅れをとっている。-
2024.01.25
ワシントンDCを拠点とするシンクタンク、ヘリテージ財団の調査は、2年連続で米軍を「弱体」と位置づけ、「行動の欠如」によって国防総省が世界中で「米国の重要な利益を守る」ことができなくなる可能性があると判断した。
ヘリテージ財団の第10回年次軍事力指数は、664ページに及ぶ報告書の中で、#米軍 の全兵科について、その能力、能力、即応性の強さをランク付けし、各兵科を「非常に弱い」、「弱い」、「わずか」、「強い」、「非常に強い」のいずれかに格付けしている。
ランキングの最下位は米空軍で、能力、即応性ともに弱く、総合評価は「非常に弱い」となっている。
「これは、即応性において最下位であることに満足している空軍を反映している。空軍の戦闘機中隊には、同格のライバルと対決するために必要な即応性、能力、信頼度を保持しているものはなく、即応性は下降の一途をたどっている」と報告書は強調している。
アメリカ海軍は、能力で非常に弱い、能力でわずか、即応性で弱く、総合得点で「弱い」となっている。
「この指数は、海軍が今日期待されていることを行うためには、400隻の有人艦からなる戦闘力が必要であると評価している。海軍の現在の戦力は298隻であり、作戦テンポの激化も相まって、任務に対してあまりにも小規模であることが明らかになった」と報告書は判断している。
「この傾向を是正するためには、海軍はいくつかの準備態勢と能力のボトルネックを解消する必要がある一方、アメリカはロシアと中国の海軍進出に対抗できる数と能力を備えた作戦艦隊を保有するようにしなければならない」と海軍の評価は結論付けている。
「ヘリテージ財団国家安全保障アリソンセンターのロバート・グリーンウェイ所長は、フォックス・ニュース・デジタルに語った。
米空軍と海軍の欠点は、ここ数週間、紅海でのイエメンによるイスラエル封鎖を覆すことができず、米軍艦船とジェット機が継続的に失敗していることで露呈している。
前回の2つから改善され、陸軍は米軍の3大兵科の中で唯一「限界」スコアを達成した。
わずか2年間で、現役陸軍は48万5000人から45万2000人へと縮小した。このことは、即応性と有効性の両方に直接影響する。
この採用不足により、陸軍は2023年度に "最終兵力"を12,000人削減することになった。これは持続不可能だ。
ここ数年、国防総省は深刻な採用難に直面しており、昨年は陸海空軍が採用目標を大幅に下回る事態となった。
その原因には、劣悪な給与、粗末な住宅施設、身体的虐待、軍人の自殺率や心的外傷後ストレス障害の急増、さらには軍人の家族や退役軍人によるワシントンの永遠の戦争に対する不満などがある。
この危機をさらに悪化させているのは、アメリカの若年成人の77%が、体力不足、テストの点数の低さ、薬物乱用、犯罪歴などの理由で兵役不適格者であるという衝撃的な事実だ。
さらに、16歳から21歳のアメリカ国民のうち、兵役を考えているのはわずか9%である。
この状況は、国防総省の膨れ上がる予算とは対照的で、2024年だけで8860億ドルという歴史的な規模になっている。
さらに追い打ちをかけるように、米国民の軍組織に対する信頼はかつてないほど低くなっている。
ロナルド・レーガン研究所(RRI)の2022年11月の世論調査によると、米国民の48%しか自国の軍隊を信頼していない。
(了)
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『ヘリテージ財団が1月24日に発表した第10回軍事力指数によると、米軍は2年連続で「弱い」と評価され、対策を講じなければ「重要な」国益を守ることができなくなると警告した。
この報告書は、既存の数多くの問題を取り上げ、軍隊のどの部門も大規模な紛争に直面する準備ができていないと結論づけている。
報告書は、「能力、能力、即応性の強さ」について、各兵科を「非常に弱い」、「弱い」、「わずか」、「強い」、「非常に強い」のいずれかで評価している。
これらに基づき、報告書は空軍を「非常に弱い」、海軍を「弱い」、陸軍を「わずか」と総合的に評価した。
「この10年間、この指数は米海軍の緩やかな衰退を監視してきたが、その一方で中国海軍は急速なペースで近代化と成長を遂げてきた。
その一方で、海軍は、艦隊を維持するための造船所の能力が低すぎ、脅威と歩調を合わせるための艦船の数が少なすぎ、誤ったリーダーシップが採用の危機を煽っている。
ヘリテージ財団国家安全保障アリソンセンターのロバート・グリーンウェイ所長は、「先進的な能力だけでは、これを相殺することはできない。」と述べた。』
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