見出し画像

米下院、イスラエル批判者に「反ユダヤ主義者」のレッテルを貼ることを正式に決定

【米下院、イスラエル批判者に「反ユダヤ主義者」のレッテルを貼ることを正式に決定】

- 権利擁護団体は、この定義が大学キャンパスでのパレスチナ支持デモ参加者を標的にするために使われる可能性があると警告している。-

News Desk
2024.05.002

(Photo credit: Reuters)


米国下院は、全米の大学キャンパスで広がった #親パレスチナ抗議活動 を受けて、#反ユダヤ主義 の連邦定義を拡大する法案を5月1日に可決した。

この法案は320対91の投票で可決され、今後上院で審議されることになる。

この法案が可決されれば、国際ホロコースト記憶同盟(IHRA)が定めた反ユダヤ主義の定義が成文化されることになる。

IHRAは、反ユダヤ主義を「ユダヤ人に対する憎しみとして表現される可能性のある、ユダヤ人に対する特定の認識」と定義している。

反ユダヤ主義の修辞的・物理的表現は、ユダヤ人または非ユダヤ人の個人および/またはその所有物、ユダヤ人コミュニティ施設や宗教施設に向けられる。

IHRAの反ユダヤ主義の定義には、「ユダヤ人集団として構想された #イスラエル 国家を標的にすること」も含まれている。

その定義によれば、「現代のイスラエルの政策」と「ナチスの政策」を比較することは反ユダヤ主義的であり、またイスラエルを「人種差別主義者」と呼ぶことも反ユダヤ主義的である。

この法案は、反ユダヤ主義を擁護しているとみなされる機関への資金提供を禁止するために使われる可能性がある。

最近、多くの大学キャンパスがパレスチナの大義に対する広範な支持のためにそうなっているように。

多くの人が反ユダヤ的だと非難している米国の大学キャンパスでの親パレスチナ抗議活動に対抗するために特に利用される可能性があると警告する者もいる。

一部の権利団体はこの理由でこの法案を批判している。 アメリカ自由人権協会(ACLU)は、反ユダヤ主義に対する米国連邦法がすでに存在していることを明らかにし、下院議員に反対票を投じるよう呼び掛けた。

ACLUは、この法案は「反ユダヤ差別から守るためには必要ない」とし、「むしろ、イスラエル政府批判を反ユダヤ主義と誤って同一視することで、大学キャンパスでの学生の言論の自由を萎縮させる可能性が高い」と付け加えた。

全米の大学ではキャンパス抗議活動が激化し続けており、ここ数日間は警察による暴力的な取り締まりが行われている。

火曜日の夜、ニューヨーク市警察が学生たちが立てこもっていた建物を強制捜査した際、ニューヨークのコロンビア大学で数十人の抗議参加者が警察に激しく拘束された。

催涙スプレーの使用を伴う同様の暴力逮捕は他の大学でも起きた。

4月30日、UCLAで行われたガザ連帯キャンプを、親イスラエルの反プロテスターが襲撃したが、キャンパス当局や警察からの反発はほとんどなかった。

この事件は大きな怒りと批判を巻き起こしている。

水曜日の夜、機動隊はUCLAの親パレスチナ陣営を包囲し、抗議活動参加者らを襲撃して排除する計画を立てている。

(了)


引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?