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ずんぐりの涙型

アコヤバロックドロップ。

これはもう”病”かもしれません。

見たら最後。
個性を追っていろーんなものが欲しくなってしまい、いつでも耳も首も足りません。


大きく変形した真珠をバロック真珠と呼びます。
自然が生み出す形は一つ一つに個性があり、そのそれぞれがとっても個性的!!

日本産のアコヤ真珠のバロックは、丸が歪に崩れたような形になることが多く、 涙形のような美しいバロック真珠ができることは稀とのことですが、私はこのずんぐりとした、ぽってりとした涙型が好きなので、こんな真珠を片っ端から探してしまいます。

日本のアコヤ貝は、海外の貝とくらべると小型で繊細ですので、 きめ細かいテリを持つ反面、海外の貝のように極端に大珠になる成長はありません。(最大でも11mmと言われています。でも近年の技術的にかなり歪で大きな粒も採れるというような記事を見かけたこともあるので、日本の養殖技術ですが欧州や中国に渡るものとして、もう流通があるのかも。)

淡水真珠は、養殖の際に核を使わないので、非常に個性的な形の真珠ができます。中国で大量に生産され、安価なイメージが強かった淡水真珠ですが、近年は高品質で高価なものも見かけるようになってきました。
恐らくアクセサリーとしてのトレンド的な火付け役は淡水パールだと思います。

でも・・私はアコヤバロックがいいんです。

南洋もいいんですけれど、白蝶だとずんぐりの涙型がちょっと違う。(し、んまぁ~高額!!)
黒蝶だと私好みの涙型があるのですが、そこまでたくさんは持てないアイテム。(高額!!)

シェイプ、輝き、テリ、艶。
それぞれの個性を追うと、終わりが見えないパールです。

ときには思い切り歪みのある個性も素敵で、ホワイト・ピンクホワイト系 無調色ホワイト~ブルーグレー
染のグレーやブラックも。

一つずつ所有したら、ネックレスを持てば、大粒!はたまた小粒!!など、クリアする度、熱は冷めるかと思いきや、いつもルースを探し出したら最後。後も先も考えず、とりあえず所有してしまいます。。

一つ一つが個性的だからこそ、たとえシンプルな同じデザインであっても、形に決まりのなく不揃いなバロックパールのアイテムはそれぞれが違って見えるものです。

5~6年前まではこの価値観も完全マイノリティ。
基本的には真円が好まれるためアコヤ真珠を養殖している方にとっては『失敗作』のようなもので、好んで扱うところも多くはありませんでした。

今でももちろんどちらかというと素敵だと思う価値観の方がマイノリティなのかも。。

とはいえ、マジョリティにシフトされた時には時すでに遅し。素敵なものは手にできないかと思います。

今だからこそ、おすすめです。


あまりに低品質のものだと、特にブルーグレーのものに品質のよくないものが混ざることが多いなぁと(個人的な経験上)思っており、業界用語で『ドクズ』というものすごい名前で呼ばれるものがあると知りました・笑

なんというパワーワード。

たまに見た目は素敵なのに、中が空洞というか黒い・・カスカス・・そんな珠が混ざっていることがあるんです。(もちろん使いません。)

それよりももっともっとひどいものなんでしょうけれども。

バロック。
個性的。。
素敵と汚い(?)は紙一重?もっともっと知りたくなる。真珠のこと。

そんな味わいあるパールをお探しの方へ。

※値上がり前のパールについても一部値上げさせていただいております。
心苦しいのですが、短期間の値上がり著しくこの一年で30%ほど値上がりしているものも多々あり、そのままの金額ですと今回販売以降、次回に繋がらなくなってしまいますので恐れ入りますが何卒ご理解下さいませ。
(今後値上がりがありましても同様の措置ですので、手に入れるのであればお早めに。)