私の変な不妊治療 その11「大人のアレ…!!」

ご覧くださりありがとうございます。ここでは不妊治療を通して感じたことや面白いなあと思ったことをつづっています。

体外受精と一口に言っても実際には時間をかけ、様々なステップを重ねて進んでゆきます。その長い行程の中でもハイライトと言えるのが採卵です。お腹の中で育んだ卵子を体の外に取り出し、子種と出会わせるのです。

私の通っているところは前夜から絶食、全身麻酔のガチ手術の雰囲気で行います。これは怖がりの私にとってありがたみ以外の何物でもない。病院によってはそこまで大ごとにせず、半休だけですむような処置をとるところもあると聞いたので。想像しただけでマジ怖い。

手術は寝ているうちに終わります。その時、私は人生初の手術台でした。もちろん全身麻酔もはじめて。怖いな、全裸で手術着になるのもはずかしいし、逃げちゃおうかな?という考えがちょっとだけ頭をよぎりましたががんばってすべてを任せました。点滴に麻酔が入りますよー、と言われ、そうかと思ったら天井がくるーっと上に流れていきました。

気が付くとベッドの上。あー、久しぶりによく寝たな!というのが第一感想。あったかいベッドの中でぼんやりしていると看護師さんがやってきて、いろいろ世話を焼いてくれます。そして自分が紙オムツをはいていることを知りました。

紙オムツ。

すごいですねー、大人の紙オムツって。ほんと良くできてる。あったかくて柔らかくて、よくのびてぜんぜんゴワゴワしない。見るまではパンツ履いてると思ってたくらいです。大人の紙オムツデビューしちゃったな…ほんとすごいクオリティだな…と感慨深く思いました。

最初の採卵はそんなこんなで無事終わり、私の心には

「よく寝られた。いたくなかった、こわくなかった、得した」

「オムツあったかい」

の2大感想が調子こいた感じに刻まれました。

しかしその後2回目の採卵はなぜか麻酔の効きが悪く、モーローとしながらもだいぶ痛くてつらかったです。途中から意識は飛んでたのでよかったんですが、麻酔が追加されたためか終わった後も気持ち悪さが一日続いたりと、きっちりシッカリ医療現場のリアルを体験したのでした。お腹の痛みも前回より続いて、「ああ、手術したんだもんな…」と感じさせられました。医療現場で働く人たちには本当に頭が下がります。あたたかいお茶を握らせてくれたりふるえる私に靴下をはかせてくださった看護師さんには涙出そうでした。

結論。大人の紙オムツのクオリティーはすごいです。